表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/21

9話 餌付け……?


 さてさて、モンスターに囲まれて大ピンチなんだけど、イマイチ危機感はないなー。


 なんでだろ?

 あ、散々倒した熊が多いからだ!


 っていうか生態系どうなってんだよ!?

 囲んできたモンスターの八割が熊って……。


 うん、深くは考えないようにしよう。



 あーでも、小鳥達は敵に回したくないなぁ……。


 蛇は問答無用で居なくなってくれ! お前はいらん!


 おーおー殺気立ってますな。


 よし、森を全滅させた俺の新たな力を見せてやる!




 小鳥達は餌付けだ!

 よーく観察してたら、この青い小鳥達は肉食だけでなく果物もいけるらしい。


 って事で、好みの実を好きなだけ食わせてやろう!

 なーに、実をつける為の栄養素は目の前に大量にあるから問題ないさ!


 さぁ! 小鳥達よ、沢山食べると良い!


 おー来た来た。見事に食ってるなー。


 っておい、蛇は来んな! 蛇には何一つやらん!



 ん? 小鳥がなんか目の前に飛んできてる? 

 なんだ? なんか伝えたいのか?


 とりあえず、根で実を千切って小鳥の前に持っていってみた。

 おー食ってる食ってる。


 ん? 蛇とか他のモンスターを睨みつけてるのか、この小鳥?


 んーちょっと試してみるか!

 熊を一匹、根で串刺しにしてみる。あ、小鳥が食いに行った。

 あ、蛇を殺してこっちに持ってこようともしてる。


 ふふふ、そういう事か。共に獲物を狩ろうという提案か!

 良いだろうとも! その提案受けようではないか!

 モンスター狩りの始まりじゃー!




 はい、また反省の時間がやってまいりました。


 いやー小鳥と共にモンスター狩りをしてたら、小鳥以外全滅させちゃいまして……。

 いやーやり過ぎたね。気が乗りすぎた。


 小鳥達が案外賢いみたいで、俺が蛇が苦手なのに途中で気付いたらしくてさー。

 積極的に蛇を狙ってくれてたんだ。あの時の戦闘の一体感といったら……。


 この辺一帯の植物は俺のみ、動物は小鳥達のみになっちゃったよ。


 小鳥の群れは俺の枝に巣を作って住み着くつもりみたい。 

 まー俺としても苦手な蛇を退治してくれるのなら共存も良いと思うんだ。


 んで、まぁ倒しまくって、吸いまくってってやってたらなんかパワーアップしたね。


 全体的に大きくなって、今は3メートルくらいかなぁ?

 幹もかなり太くなって頑丈になった気がする。


 後これが一番大事!

 根が何本かかなり太いのができて、土から出してもある程度大丈夫になった!

 そして、自由に動かせる上にちゃんとバランスも取れるようになった!


 つまりだ! 根で歩けるようになったんだぜ! やったね!


 植わってた周辺、全部駄目にしちゃったからさ。移動手段がどうしても必要だったんだ。


 まだあんまり早く移動は無理だけど、これで歩いて移動が出来る!



 ということで、新天地を探しに旅立つぞー!


 仲間は青い小鳥達の群れですぜー!



 ……今更かもしれないけどさ、俺って完全にモンスター路線に入ってない?

 あのトレントとかエントそういう系統の植物のモンスターのやつ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ