6話 雨の日です。
ふー今日は雨か……
異世界での初雨だなー。
さっきまで朝日が気持ちよかったんだけどなー。
こういう時は木で良かったって気もする。雨宿り必要ないしさー。
なんていうか潤っていくような感じがするんだよな。
やっぱり木だから水分は重要なんだろうな。
異世界といってもこういう所は一緒なんだね、ちょっとホッとしたよ。
よっしゃーもっと降れや、雨よ降れー。
んー段々と雨足が強くなってきたなぁ。
天気予報って外れる事も結構あるけど、指標しては結構便利だったんだなぁ……。
失って初めて分かる便利さかー。
経験則がありゃ話は別だろうけど、異世界の気候事情とか知る訳ねぇよっての!
てか、降り出してから結構時間が経った気もするけど、雨雲で暗いから大雑把な時間すらわかんねぇ!?
今って、昼か? 夜か?
そういや日が明けるのと日が暮れるので一日って考えてたけど、実際のところ何時間なんだろう?
異世界の暦とか人が見当たらないんじゃ知りようもないしなぁ……。
はい、そこ! 人が居たって木じゃ聞けないだろとか言わない!
確かに聞けないけどさ、そもそも言葉自体が違うだろうし……。
なに? どうやって話す気だ?
んなもん、気合だよ、き・あ・い!
まぁ、根で文字書いて筆談か?
まぁ日本語書いて通じるとも思えんけど……。
あー暇だ。暇だからって誰に向かって話してんだか。
しょーもない事考えちゃってるわ……。
げっ、完全に土砂降りになってきた。風も出てきてるな。
雨だからか、モンスターも見当たらないし、小鳥も来てないな。
こりゃ、いつにも増して退屈だ……
肉食の物騒な小鳥でも居てくれていいんだよー?
見た目は綺麗な小鳥だし、熊とか蛇とかと違って俺に害はないしさー。
いつでも待ってるから、小鳥達はいつでもおいでー。
さて、現実逃避はこのくらいにしておこう。
なんかさー、さっきから地面の土がすごい勢いで流されていってるんだよねー!
これさ、土砂崩れとかないよね!?
っていうか、気にしてなかったけど現在地って何処なの!?
平地? 山の上? 丘の上?
立地によってはこの状況、やばくねぇ!?
……よし、冷静になれ、俺!
今の俺になら何かできる事がある筈だ。
確か、木には根で土を掴んで土砂崩れを防ぐ効果みたいなのがあった気がする!
うん、あったはず!
そんなに興味を持って見てた情報じゃないからちょっと自信ないけども!
よし、ともかく可能な範囲で広範囲に根を張ろう!
土砂崩れが起こってからじゃ遅いんだ!
ゴゴゴゴゴッ!!
うわ!? 俺の根が届かない範囲がすごい音して崩れていった!?
あれ、マジで根を張ってて助かったの?
……うん、備えあれば憂い無しだ。根を張ってて良かった。
後は、根が届かないとこから崩れないのを祈るだけ……
ずーっと気を張りながら、根を張ってたらようやく雨が止んだ。
ちょっと経った頃に朝日が登っていたよ。
最低でも、雨で一日は経ってた訳か……流石に疲れた……。
雨は地球でも異世界でも大切だけど、度が過ぎれば危険ってことがよーく分かった。
今回は異世界成分は少なめです。
大雨は危険なのが世界が変わっても同じでしょう。
そんなお話でした。