18話 子守って大変!
ちょっとゴタゴタしてたので投稿遅れました。
まぁ不定期予定だから毎日更新に拘らなくてもいいんだけそも。
うん、覚悟を決めて子供を引き取ったのはいいとして、これからどうしよう!?
えーと、見た目的には六歳くらいか?
……ふむ、女の子。
……さてと俺、子育てなんてした事ねぇぞ!?
しかも女の子とか余計に無理じゃね!?
……うん、この子はどうにか人里まで辿り着いて人の手に委ねよう。
今の俺は、人じゃなくて木だ。
ただでさえ子育ての知識もなく、そもそもこの世界の常識を持ってないんだ。
そんな俺に子供の人生を左右させる重大な教育なんかしたら駄目だろう。
世間知らずどころか、浮世離れし過ぎた子が育っちゃう!?
別れるときに、この子の母親の力を混ぜた木の杖を作って渡してあげよう。
あの子の母親もそれを望むはず。
うん、よし、そうしよう。
あ、目を覚ました。
なんか慌てて、洞の中から飛び出して行っちゃった。
あ、少ししたところで立ち止まってこっち見てきてるよ。
……うっ、怪しげなモノを見る目で見ないでー!?
くそう、今の自分が怪しいモノだと否定できないのが辛いぜ……。
こんなにも人畜無害だというのに……。
えっ!? 何処がだって?
この子に対しては人畜無害でしょうが!
これでも俺は命の恩人?だぜ! ……よし、なんか恩着せがましいから今のはなしで。
あ!? なんか小鳥達とはなんか普通に戯れてんじゃんか!?
お前ら、ズルいぞ!
ふー、小鳥達に嫉妬してどうする……。
あー完全に俺は警戒されてるなぁ……。
どうしたものか?
……とりあえず、無毒な美味しい果物でも生らしてあげてみようか。
ほいっと。
……いきなり果物が生ったのを見て、一気に距離を取られたよ……。
アハハ、メッチャ警戒されてるじゃねぇか!?
異世界の異文化交流、難易度高すぎだろう!?
え? そういう問題じゃない?
うん、俺もそう思う。種族以前に、共存可能かすら怪しいもんね。
あ、小鳥達が果物をあの子に渡してくれてるね。
そっか、小鳥達からなら受け取るのか……。
おい、その自慢げな顔を止めなさい、小鳥達よ!
そして、何故睨む、子供よ……。
まぁ仕方ないのかな……。
盗賊に襲われて、意識を失った後に、気付けば動く木の洞の中だもんな。
言葉が通じないから説明も出来ないし、さてさてどうしたものか。
とりあえず、ドヤ顔してる小鳥達は果物減らすとして、なんとか距離を縮めないとなー。
……難易度が無茶苦茶高そうだよね、これ……。
こら、小鳥達! 苦情のつもりか知らんがつつきまくるのやめんかい!
こいつらシレッと、俺の考えてる事を察知しやがるなぁ。




