14話 地味にすごかった
本日二話目!
ノリで書いたら前話とセットみたいな内容になったのと、もう一話次の話も書けたので投稿。
ふーとりあえずこの周辺の植物は吸い尽くしたぜー!
特に危険もなく行きましたさ。
ただ一つ、思ったことがあるけどね。
早い段階であの毒キノコ吸ってて良かったー!
いやね、ここら一帯の植物ってさ、八割くらい毒持ちなのよ。
んで、あの毒キノコ、元々は毒なしみたい。
ん? なんで分かるのかって?
毒なしの分裂して増えるキノコがいたからだよ。
えぇ、目撃しましたさ。
毒持ちの植物を吸いきって、キノコの色が毒々しく変わる所を!
その後、俺を狙ってきたのはちょっと焦ったなー。
まぁもちろん吸い尽くしたけどね。
んで、一通りここら一帯の植物を吸い尽くしてから気付いた。
あの毒キノコの特性に!
あのキノコさ、どんなに有害なものでも吸ったら即座に耐性作ってるっぽい。
で、初めに俺を襲ってきたあのキノコ、ここら一帯の全ての毒耐性を持ってたみたい。
つまりあの毒キノコはとんでもない悪食の、ボーナスキノコだったのだ!
尊敬しますぜ、毒キノコの旦那! 躊躇なく、なんでも吸うその姿勢は素晴らしい!
あ、ちなみに間違いなく普通の生物が食べたら死んでるよ?
だって、耐性を引き継なきゃ猛毒の塊だしね?
いやはや、吸ったものの特性を得るこの木の身体ってすげぇな!?
あのキノコを先に吸ってなきゃ、他の植物の毒で殺られてたかもしれん。
感謝しますぜ、毒キノコの旦那!
あんたの毒と毒耐性は俺が引き継ぐよ!
まぁ託された訳でもないですがね。
どんな毒があるのかはどっかで実験しとかないとなー。
溶かすのとか、固めるのとかは俺にも効果あったみたいだから分かるんだけど、動物向けの毒はさっぱりだしね。
まさか小鳥達を実験台にする訳にもいかんしなー。
んーとりあえず、薬になりそうなものも欲しいから別の植物を探そー!
ここ、吸い尽くして全部枯れちゃったしね。
え? やり過ぎだって?
良いんじゃね、毒ばっかりの林なんて無くてもさ。
ぶっちゃけ、生き物自体も殆ど見かけてないしさー。
動いてたのはあのキノコだけなんだよー。
つーことで、問題なし! なしって言ったらなし!
んー薄々気付いてはいたけども、この吸い取ったものの特徴を引き継ぐって結構な反則じゃねぇ?
まぁ似たようなの持ってたキノコもいたけどさぁ……。
……あんだけ物騒で攻撃的な生物が多けりゃこうでもしなきゃ生き残れないのかね……?
ありうるな。
よし、やっぱり根こそぎ吸い尽くしてでも強化していこう。
さて次に欲しいのは金属か、薬草系ー!
おー、小鳥達も賑やかですな!
もちろんだとも、一緒に行こうぜー!
小鳥達はサラッと見捨ててくれるけど、異世界に無知な俺には警報代わりになるし、愛着あるしなー。
なにより一人旅は寂しいぜ。
って事で、小鳥達と一緒に目当てのものを探してレッツゴー!!




