表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら木だった。って、どうしろと!?  作者: 加部川ツトシ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/21

10話 コイツはヤベェ!?


 新天地を目指せーって出発したのはいいけど、何処行こう?


 全く地理が分からん。

 まぁ当たり前か。異世界だしなー。


 マップ機能とかあればいいのに……。


 マップよ、出ろ!


 って出る訳ないよねぇ……。



 しゃーない、とりあえず今は山の中腹っぽいから先ずは山を下りよう。



 お、川発見!


 あー昨日の雨で濁ってるなぁ……。


 ん? あ、今なんか跳ねた!


 コンッ


 ん? 何か飛んできて幹に刺さったような……?


 うわっ!? なんかヒレが長い魚が、ヒレで突き刺さってんじゃねぇか!?


 カンッ、カンッ


 うわ! ヒレを斧みたいに使って斬りつけてくんなよ!?


 片方のヒレで俺に刺さって、もう片方のヒレで斬りつけるって器用だな、おい!


 てか、この魚、凶暴過ぎだろ!?


 ここ、水中じゃないのに何平然と飛び出て攻撃してきてんだよ!?

 俺はお前には何もしてねぇぞ!?



 あ、なんかお前が言うなとか言われそうな気がする。

 それはそれ、これはこれ。

 自分の命が第一です!


 カンッ、カンッ


 あーもうやめろ!?

 小鳥達、ヘルプー!!


 あ、小鳥達めっちゃ怯えてんじゃん!?

 あ! 距離をとって飛び立って行かないで!?


 しゃーない、自力でなんとかしよう。

 根で魚を掴んで、川へ放り投げて即撤退だ!


 ちょ、おま、根を切るな!!

 うーわ、どうしよう……?

 根でこいつ捕まえようとしても、根を切り落とされて捕まえられん!?



 カッ!


 ん? またなんか妙な音が……?


 って今度はヒトデ!?

 手裏剣みたいに刺さってんじゃねぇか!?



 てか、ヒトデって山の川に生息してるもんなのか!?

 異世界だからって好き勝手やり過ぎじゃねぇ!?



 あのー魚さんや、ヒトデをヒレで持ち上げてどうする気ですかね?


 そのヒトデが回転していくのはなんですかね?


 なんかすっげぇ風切り音が聞こえて来るほどヒトデが回転してるのは気のせいですか?


 って悠長に言ってる場合か!? どう考えても投げて来る気だろ!?


 ヤバいヤバいヤバい!!

 なんか手段あるか? 根は駄目だ。ならば、よし、あれだ!


 硬い木の実をニョキっと生らして、生らした木の実を枝を振り回しつつ切り離すー。


 喰らえ! 硬い木の実砲!


 お! ヒトデに直撃……ってあっさり真っ二つ!?


 あ、でも勢いは殺せたっぽい。バランスも崩せたか。


 うん、これはあれだね。相当ヤバいやつだ。

 小鳥達、逃げた理由が分かったよ。これは仕方ないさ。


 って言うことで、よし、戦略的撤退だ。逃げるとは言わないよ?


 根の伸縮性を最大にして、ゴムみたいにしてちょっと遠めの岩に固定っと。


 これで足元の根を離せば、飛んでいくぜー!



 せーの! おー思った以上の勢いだ。

 あ、ちゃんと魚も地面に向けて落ちたね。


 って、ヒレで衝撃殺して着地してるし……。

 おい、お前、ヒレで歩くんかい!?


 あー非常識な光景を見た。

 魚が歩くな。木を切ろうとするな。ヒトデで丸ノコみたいなものしようとすんな。


 一体どういう生態してんだよ!?


 え、お前が言うなって?

 俺はいいのよ、俺は。

 自分の事、気にしてたら死ぬだけだもんよ。


 さーて、どこまで吹っ飛ぶんだろうか?

 力加減、間違ったね。


 あ、小鳥達戻ってきたんだ。

 吹っ飛ばされてる最中に平気で止まってくるんだね、君ら……。




なんか思いつきで書いたけど、この魚ヤバい!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ