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1話 え? 木ってどういうこと?

思いつきで勢い任せの無計画で見切り発車。

多分更新は不定期。気が向いた時に好きなように書いていきます。


 朝日が眩しい、もう朝か?

 あーなんか身体の調子が変だな?

 全然身動きが取れないし、どうなってんだ?


 辺りの様子を見ると見覚えのない景色。何処かの森の中か?

 視界の高さは普通に立ったときと対して変わらないけれど、なんか見え方がおかしいぞ?


 お、なんか近くに水溜まりがある! ちょっとくらい自分の姿が見えないかな?

 おーなんとか見えた! って、えぇ!?


 その水溜まりに映っていた姿は、どう見ても木だった

 うん、まだだいぶ低めの木だな。苗木くらいか?

 改めて周囲を見渡す。うん、やっぱり知らない森の中だね。ついでに言えば、森の中の拓けた場所のど真ん中と言ったところか。


 混乱している中、風で揺れる葉っぱの音が耳に心地よい。ってこれ俺の葉っぱの揺れる音か!?

 なんとなくだけど、風が当たってるのを感じるな。

 っていうか、耳ってどこだよ!?

 音楽聞かせたら成長に影響あるってこういう事なのか!? よく知らんけどさ!


 ……自分の事ながら全く意味がわからない。何故どうしてこうなった!?

 よし、とりあえず覚えている限りの事を思い出そう。



 確か昨日は仕事は悲惨な残業で疲れ果てて、飯すら食わずそのままベッドに直行でそのまま寝たはずだ。最近ずっと休みがなかったし、死んだように寝た気もする。


 あれ? もしかして俺、過労死か……?

 いっそ植物になりたいとか思いながら寝たのが原因か!?


 まぁ死んだとするなら、それも仕方ないか。どうせ未練もないし……。

 でもさ、創作物で転生とかよく見るけどさ。だからって、木ってどういう事!? 流石に木って酷くねぇ!?



 そりゃ大切だよ、木だってさ。

 木は偉大だよ。紙の材料にはなるし、建物の材料にはなるし、火を起こすにも薪として使えるし……



 ……いかん、材料系ばっかり思い浮かんだ。木となった以上それはなんか嫌だ。気を取り直してもう一度。

 木は偉大だよ。土砂崩れを防いだり、砂漠化防いだり、果物が取れたり……



 ……完全に人間視点だな、これ。いや元々人間だしそれでもいいのか?

 というか、受け入れたくはないけども木になった事は理解した。

 けど、俺はなんの木なんだ?


 色々考えながらいたら、いつの間にか結構時間が経ってたらしい。辺りは真っ暗だ。



 ん? なんかいるな? 犬っぽいのと熊か……?

 いや、なんか違うぞ? 犬じゃなくて狼か? って、えぇ!? なんかこの狼っぽいの真っ赤な目が三つもあるんですけど!? あぁ!? 熊もなんか、写真で見たことあるのとなんか違う!?



 こいつら縄張り争いか?

 おお、狼が熊に一気に襲いかかった! 熊も上手く避けて、腕を振りかぶって反撃に出てるな。

 すげぇ迫力だ。いいぞ、もっとやれ!


 お、狼が影に沈み込むようにして回避したな! って、危ねぇ!? 熊の一撃が当たるとこだった。こっちは逃げれねぇだから巻き込むなよ!!


 おぉ!? 狼、今どこから出てきたよ? 熊の影からか? 熊は避けれずに狼に仕留められたな。弱肉強食って事で仕方ないだろう。



 っておい、普通に流してたけど、影に潜る狼って何だよ!? んなもん地球にいる訳ねぇだろ。

 もしかしてとは思ったけど、地球じゃないんだろうなぁ……。

 未知の異世界で木になって、ただ植わってろって、どうしろって言うんだよ!

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