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3 面倒くさかろうと

秋月龍生はいたって真摯でまじめな正確である。人によっては、というか永遠が言うには生粋の生真面目らしい。・・・日本語変だぞ。

そんな真性生真面目の男の元に来客があった場合、まあそれはおもてなしをしなければいけない。

しかし、彼には「あるばいと」があった。

予定の順で言えば「ばいと」が先。お客には申し訳ないが夕方まで待ってもらうよう伝えた矢先。


「「あるばいと」!山でもその単語は耳にしたが、やはり今の青年はよくそれで稼いでいるものなのか?」


と、少し背の高い着物の女性が食いついた。


「ふむどうだ妹殿?気にならんかね」

「ならない・・・」

「そうかそうか。そんなに妹殿の興味が惹かれたのであればこれも社会見学。龍生の代わりに行ってみると良い!」

「・・・・・・」

「ちょ、ちょっとまってくれ!なんだそれ」

「俺は龍生に話がある。出来れば二人で話しておきたい、それも早急に」

「―――」


なんて真剣な顔つきで言うものだから何とも言えない。

龍生が戸惑っていたところに胴着の方の「妹殿」と呼ばれる女性から口を開く。


「男同士の・・・密会?」

「うわあ!妹殿!それ言っちゃ面白くないだろ!妹殿が出ていった後に押し倒して吃驚させようと意企していたというのに!」

「控えめに言って気持ち悪い。弟様」

「どぎついなてめえ!」


着物の女性が突然(たち)の悪い女装の男だと判明した。

日本どうなってんだ。


ぎゃあぎゃあと兄妹(姉弟かもしれない)で口喧嘩が続き頭を抱える中。

いつの間にか龍生の「ばいと」先に休みの連絡を入れていた永遠がどうにか丸め込んだ。

感謝?だな。

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