vsマクドナルゴ高校
もう限界であります隊長!
貧乏で食べ物もろくに買えない極限状態で生きるやんちーの物語
バイト・・・始めようか・・・・
最近、食材の収穫率が低い
今日にいたってはゼロだった
もう、限界であります隊長!おちゃめな行動がとりたいです!サー!
といっても、あきらめるわけにはいかない
刑務所のほうが生存率は上がるが、それは負けを認めることだ
それで、なんやかんやでバイト始めようと思ったのだが・・・
「だれもこんなバカ雇ってくれねぇーよ・・・」
いままでバイトしなかったのでない
だれも雇ってくれなかっただけだ
もう、頭を抱えるしかない・・・・限界だ
空腹で燃え尽きた真っ白な灰のようになっていると
「おいコラ。その秋刀魚よこせや、ゴルァ」
「にゃーん?」
なんかとても親近感のある光景が広がっていた
なぜこうも俺に似たような奴がいるのか
まぁとにかく食材ゲットのチャンスだ
「おいおい、弱い者いじめはよそでやりな。見苦しいぜ。」
いかにも新鮮そうな秋刀魚をもってやがる
「あぁ!?てめー、何もんだゴルァ!」
とても威嚇的なヤローだが
こいつの着ている制服には見覚えがある
マクドナルゴ高校の制服だ
・・・食欲をそそりなおかつあの有名な魔女を思い出す名前だ
「何もんだと聞かれちゃー、通りすがりの凡人ですとしか言えねぇーなぁ?」
びくびく野良猫が咥えている秋刀魚はとても新鮮で美味そうだ
この空腹では足りなさそうだが・・・いや待てよ?
「あん!?なめてんのこか、ゴルァ!?」
一瞬、美味そうなものが見えた気がする
腹の虫様が騒いだ
だが、この可能性は少々過激かもしれない
「な、なぁ落ち着け、聞きたいことがある・・・ッ!」
落ち着くのは自分も同じだ
「あぁ?なんだいきなり?頭イカれてんのか?」
俺の目は奴に向いて離れない
なぜこの可能性に気付かなかったんだ俺は!
「猫って・・・・喰えるのかな・・・・?」
相手が噴いた
「な・・お前こいつを喰う気か!??」
もう、我慢できない
おちゃめな行動しちゃうかもしんない
つーかもうだめだ・・・リミッター解除!!!
「よいではないかー、よいではないかぁあああ!!」
「ぎにゃぁぁぁ」
オラオラァ!!逃がさねぇぞぉおおお!!!
「さ、させねぇええ!!」
「何!?てめー邪魔する気か・・・ッ!?」
こいつ頭がイカレたか・・・・・
「いや、イカレてるのはてめーのほうだ」
「そんなバナナ!??」
うすうす感づいてはいたが俺今日やばいかもしんない
だが、んなことどーでもいい!!
「肉をよこせぇええ!!!」
「く・・・・ッ!早く行けっ!こいつは俺が食い止める!」
「にゃ、にゃーッ!」
なんか立場が逆になった気がする
しかもなんか邪魔された猫に逃げられた
こいつ・・・かなり場馴れしていた
「な・・・、俺の人生終わった・・・」
大事な食材に逃げられなす術なし
燃え尽きたぜ・・・何もかも真っ白な灰になっちまったよおふくろぉおおお
そんな時・・・
「ほらよ・・・」
秋刀魚を突き出された
「あの猫から一応奪ったもんだが・・・てめーに譲るぜ・・・」
「な・・・本当か・・・!?」
そいつはそれ以上何も言わず、俺に背を向け立ち去って行った
・・・情けをかけられた
この弱肉強食の世界においてイレギュラーなことである
「俺もまだまだな・・・・」
この世界では常に犠牲が伴う
だから、食材がめぐってきたことに感謝し
人の繋がりを尊重して唱えるのだ
・・・・・いただきます
今回は主人公がおちゃめだよー!?