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兄と妹  作者: ゆなり
23/39

21 余計なお世話だ

 ピッと軽やかな音と共にクーラーが動き出した。

 居間の入り口でリモコン片手に兄が立っている。

「勝手にクーラー点けるな!!」

 妹は兄に怒鳴った。

「暑いんだからしょうがないだろう」

「こっちは丁度いいの!暑いんだったらその暑苦しいシャツ脱げば!!」

 キィッと妹は怒る。

「お兄ちゃんは常日頃から言いたい事がある」

 兄は重々しく告げた。

「なんだ」

「そんな下着みたいな姿でウロウロしちゃいけません!女の子なんだからもうちょっと恥じらいを持ちなさい!」

 妹は真っ赤になった。

「下着じゃないもん!キャミソールだよ!!」

「それでも。家の中だけならいいけど(いいのかよ)、外にそのまま出て行っちゃ駄目だからね!?」

「余計なお世話だ!!」

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