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21 余計なお世話だ
ピッと軽やかな音と共にクーラーが動き出した。
居間の入り口でリモコン片手に兄が立っている。
「勝手にクーラー点けるな!!」
妹は兄に怒鳴った。
「暑いんだからしょうがないだろう」
「こっちは丁度いいの!暑いんだったらその暑苦しいシャツ脱げば!!」
キィッと妹は怒る。
「お兄ちゃんは常日頃から言いたい事がある」
兄は重々しく告げた。
「なんだ」
「そんな下着みたいな姿でウロウロしちゃいけません!女の子なんだからもうちょっと恥じらいを持ちなさい!」
妹は真っ赤になった。
「下着じゃないもん!キャミソールだよ!!」
「それでも。家の中だけならいいけど(いいのかよ)、外にそのまま出て行っちゃ駄目だからね!?」
「余計なお世話だ!!」