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兄と妹  作者: ゆなり
18/39

17 校則違反です

「兄よ」

「なんだね、妹よ」

 兄は手元から顔も上げずに、心ここにあらずの返事を返した。

「一つ聞くが、何をしてるんだ?」

「そりゃ見ての通り、球技大会の準備だ」

「……それが?」

 兄の手元には、色々な品物が並べられていた。

 日傘、防止、タオル、扇子、日焼け止め、果物、クーラーボックス、保冷剤、水筒、エトセトラ。

 兄はようやく顔を上げて妹を見た。

「球技大会は炎天だからな。熱中症対策は重要だろ?熱中症といえば、帽子だ」

 ビシッとフリフリ帽子を指差す。

「それから、日光対策。お前は肌が弱いから、直射日光は良くない。日傘が必須だろ?」

 黒い日傘を指差す。

「地面からの照り返しも考えて、日焼け止め。汗をかいたとき用のタオル。扇子もいるな。で、汗をかいたらやっぱり水分を補給しないといけないが、水ばっかりがぶがぶ取るのもよくないから、果物を凍らせておく。試合の観戦用にレジャーシートもいるだろ?それから……」

 一つ一つの品を指しながら説明を加えていくが、妹は途中でそれを遮った。

「あほか~!!どれもこれも校則違反だろうが!たかが球技大会に、そんなものはいらん!!」

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