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紅の月 - 物語を紡ぐモノ -《 上弦の月 - 第一部 - 》  作者: ぼんぼり
第一夜

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10/30

閑話 東の空 01

 どうしてこうなってしまったのか。何度も考えているが致命的な要因は思い浮かばなかった。


「お疲れ様です。まだ徹夜ですか?顔死んでますよ。」

「いや、2時間仮眠した。」

「先輩、それは寝てないっすよ。仕方ないなぁ。」

「リリースは明後日だからな、今が踏ん張りどころだろ。今のところ問題なく成長していってるよ。」


 分岐点は何度かあった。あの嵐の日。大規模停電。そしてアイツの――。変な夢を見ていた気がした。やばいな。疲れが相当たまっているらしい。そうもそのはず、ここ1週間ほぼ寝てない。毎回リリース日が近くなるとあの時の出来事が脳裏に浮かんで居ても立っても居られなくなる。トラウマになっているのかもしれない。


「あれ?社長もいたんですか?」

「俺が仮眠する前までな。これから様子見に行ってくるって言ってた。」

「あぁ、なるほど。ちょうど半年前ですもんね。・・・あー先輩、ここ設定おかしくなってるっす。」

「あ?」

「あ?じゃないっすよ、マジっす。超難易度MAXのレアボスって詰みゲーっすよ。しかも、はじまりの地って・・極悪非道すぎっす。」

「配置間違えたんかなぁ。すまん。後半のどっかに入れておいて。」

「へーい。」


 軽い返事をした男は、最近スカウトされて入社してきた変わり者だ。俺らが作った「Eternal Chronicle」が好きすぎて熱烈メールを送りまくっていたらしい。そもそも愛が強すぎるおかげでスカウトされたといっても過言じゃない。


「ってか、なんでお前戻ってきたの?」

「えっ?先輩、今更っすよー明後日から新フィールド解放っすよ、個人的に楽しみで。ほぼ趣味っす。」

「さすが、社長が拾ってきただけある変態。」

「光栄っす。僕はこのゲームの設定を初期から作っている人の方が変態って思うっすよ。」

「変態って。」

「誉め言葉ですからね。」


 そうかよ、と俺が投げやりに答えたところで声のトーンが変わった。


「聞いたっすよ!先輩と社長が始めたって話じゃないっすか。愛っすね!ラブっす!」

「熱量すげーわ。俺より、どちらかというとアイツの思惑の方が大きかったがな。」

「なんすかそれ~もっと詳しく知りたいっすよ。」

「・・・・やっぱり仮眠室で寝てくるわ。」

「今いいところじゃないっすか!先輩!」


 鼻息荒くしている後輩を横目で、俺はあくびをしながら椅子から立ち上がり、仮眠室へと逃げるように去っていった。ずっと叫んでる声も聞こえたが知らん。


「さて、一眠りしてあっちの様子でも見てくるか。」


伏線回収できるかも...という閑話。各章の間に挟んできます。

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