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第44話 終わった王様殺しちゃった

 爆滅の異世界。

 爆発と炎の世界。

 爆滅王国

 炎の石である火種を生産する。

 食べるとエネルギーに満ち溢れる。

 そうやって爆滅の異世界では火種をめぐる戦いが繰り広げられていたのだが。

 それが唐突に終わる時代がやってきた。


「うぉい、この火のジュース激うまだぞ」

「こっちは火の食べ物だらけだ」

「2人とも落ち着いて行動しなさい」


「こっち見て見ろ頭から炎を出してる。あれがこの世界の人間だ」

「炎人間だな」


 とある冒険者ギルド。

 爆滅の異世界にもそれはあって。

 言葉も通じた。

 ガルフとギーヴとゼーニャの3人はその冒険者ギルドの酒場で食事ととっている訳だが。


「おい、そこの者たち、この世界の者ではないな」


 全身を炎で巡らしているおっさんが語り掛けてきた。


「そうだが?」


 ガルフがそう答えると。


「なら早い、王城に来てもらおうか、異世界の話を聞かせてもらいたい」


「へぇ、あんたは?」


「騎士団長だ」


「なるほどね、いくとしようか」


 ギーヴがそう答えた。


 食事を終えると、3人は騎士団長に連れられて爆滅の炎の都へと移動した。

 そこでは、1人の老人が椅子に座ってこちらを見て笑っている。


「良い奴隷を見つけたな騎士団長」

「御意、良い見世物になるでしょう、特に女性は」


 王様は太った体でげひた笑い声をあげながら。

 炎の人間の兵士達にガルフ達縄で縛りつけようとした。


 ガルフはため息をついて、ギーヴも溜息をついて、ゼーニャも溜息をついて。

 全員が抜剣した。


 ガルフが剣で1人の兵士をかっさばくと、血しぶきを上げて倒れる。

 次にギーヴが勇者の剣で問答無用に振り落とすと、王様ごと玉座を吹き飛ばす。

 他の兵士が唖然としていると、ゼーニャが2刀流で1人ずつ暗殺していく。


 かかった時間3秒。

 ちなみに。


「あ、しまった」


「そうだな」


「ガルフより殺しちゃった」

「そこじゃねえええええ」


 ガルフは剣をしまいながら。城に空いた壁を見て。


「あれ、死んだよな王様」


「ああ、どうしよう」


 どうやら、異世界にやってきてまで反逆罪になってしまったらしい。


 その時だった。

 外が騒がしくなり。

 沢山の炎の兵士がやってくる。

 正確には兵士ではなくごろつきのような人達だったので。

 1人だけ女性がいて。

 彼女がこちらを見て唖然とする。


「わたくしは傭兵王! 爆滅王国の王を殺害しに来た。お前達は何者だ!」


 3人はにやりとほくそ笑み始めた。


「よーし、傭兵王はお前が王様を殺したんだ」


「は?」


 ギーヴがにやにやしながら。


「いやね、間違って王様とか騎士団長とか殺しちゃってさ困ってたのよ」


「ギーヴナイスだ」


「いや、あれは悪知恵でしかないかと思いますガルフ様」


「えと、わたくしが殺した事に?」


「そそ、そうしてくれると助かるよ」


 その日、爆滅王国は滅び、傭兵王が爆滅王国を牛耳る事になったのだが、その背後には3人の異世界人がいた。


 とされるが、伝承には残っておらず。


「それにしても穴の開いた城、簡単に修復出来ちゃったね」


 ガルフの問いかけにゼーニャが頷くと。


「火種の力は物凄い、ぜひとも交易したいものですが、傭兵王さん話があります」


 ガルフは現在剣を帯びているだけで抜いてはいない。


「なんでしょうか、ガルフ様」


「えーと、俺達は異世界からやってきました。そこでは水があります。それと交易が出来ないでしょうか」


 水。亀裂の大地の下には水は無かった。

 なので1度帰還して水を作り出す必要があるし。

 なによりこの異世界では水はとても貴重なものとされている。

 それは冒険者ギルドを通して理解しているつもりだった。


「それは真ですか! 皆、爆滅王国の王様が水を支配して、貧乏になり苦しんできましたわ。そうおっしゃっていただけるなら、なんでもご提供しましょう」


「火種をお願いしたいんです」


「なるほど、ただ、火種は火山山で栽培されていますわ。そこは王国軍が今も牛耳っております。王子がいるはずです。この爆滅王国を完全に滅ぼすには王子を殺すしか」


「なら、任せてくれよ」


 これはギーヴであった。


「俺達が殺してくっから」

「まったく、ギーヴ、もうちょっと丁寧に殺すと言えないの」

「結局は殺すんですわね」


 傭兵王が真っ青になりながらも。


「その火山山はあのばかでかい山だよね」

「はい……」


 窓から見える赤黒い山。

 天辺からは炎の柱が昇っている。

 どことなくどこかで見た事があると思ったら、世界魔王ヤマガルドが暴走した時に見えた柱に似ていた。


「じゃあ、今から出発しようと思う」


【告知 この領地の支配権を得ました。いらない物をリサイクルして、ガチャ券が10枚手に入りました】


「なんか、この領地の支配権を得たんだが?」


「あ、はい、厳密にはガルフ様達の物と思ってください」


 これはガルフ達が王様を殺害してしまっているからだ。

 

「一度冒険者ギルドにいって、火山山の情報を集めたい。傭兵王さんはこの国の統治をお願いしたい」


「承知しましたわ」


 かくして、舞台は変って冒険者ギルドへと。


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