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第32話 すみません俺国王です

 次に向かったのはなんとなくの気晴らしでディスドン領地のアキレスドンさんに合おうと思っていた。


「アキレスドンのゴーレム久々に見たいなー」


 とかを呟きながら、どこぞの酒場に入る事にした。

 ディスドン領地には宿屋がなく酒場と併用されている事がほとんだ。

 

「すみません、牛乳下さい」


「ぶっはっはっは、なんだその人となりは、どこぞのぼっちゃんがわざわざ牛乳飲みに来たのかよ」

「いえいえ、それは気にせずいきましょう」


「おい、兄ちゃん、ここはお前みたいなひ弱が来るところじゃねーんだよ」


 少しだけやさぐれたおっさん3名に取り囲まれる。


「わかったら、その剣を置いてどっかいきな」

「はいどうぞ」


「おう、物分かりがってぎゃああああああああああ」

「おいてめー誰に向かって口きいてるのか分かってんのか?」


「え」


 突然の豹変ぶりに目の前の男どもが唖然とする。


「あ、あなた、あなた様はもしかして」


「取り合えず死んで詫びろ」


 剣を顎から真上に突き刺して、脳天を貫く。

 一撃で死んだ男を見ていた2人が逃げようとするも、首を簡単に跳ねる。


「ぎゃああああああ」


 酒場の亭主が訳の分からない悲鳴をあげる。

 1人の老人がこつこつとやってくる。

 それはドワーフだ。


「これだから、人の領地で暴れなさるなガルフ様」


「が、ガルフだって」


 そう呼び捨てした酒場の亭主の首が斜めに切られて落下した。


「おい、しつけがなってねーぞアキレスドン」


「まず、剣を収めよ」

「わーってるって、あ、すみませんアキレスドンさんやらかしました」


「いえ、良いんです、こちらのしつけがなってないから仕方のない事なのですじゃ」


 アキレスドンさんが深々と頭を下げると、民が1人また1人といなくなっていく。


「そうだ。アキレスドンさんゴーレムを見たくて」

「おう、最近巨大兵器ゴーレムが出来たんだよ、人が乗れる奴な」


「面白そうだな」


 外に出ると、アキレスドンさんと一緒に研究所と呼ばれる場所まで案内された。

 そこでは1人の賢そうな男が何かをいじっていた。


「彼はパラメスドン博士だ」

「これはこれはガルフ様ではござらんか、初めましてですじゃ」

「こちらこそ、それでその巨大な人形は?」


「わし達はゴーレムスーツと呼んでいるよ」

「そうですじゃ、このゴーレムスーツがあれば、巨大な敵だって簡単に倒してしまいます」


「それは凄いんだが、あの山はなんだ?」


「あれはゴミです、捨てようがないからなのですが」

「それなら全部リサイクルして良いか」


「もちろんじゃ」


 アキレスドンさんがごくりと頷いた。

 ガルフは一瞬で全てをリサイクルガチャでガチャ券100枚にした。


「よし、じゃあガチャ券集めにどこか向かいにいってくるよ、ゴーレム見たしありがとね」

「が、ガルフ様、剣を忘れてらっしゃる」


 パラメスドン博士が、はげかかった頭をアピールさせながら。


「それなら大丈夫」


 手元に召喚し。


「だろ、この禿げが」


「ひいいいいい変りすぎだああ」


 ガルフは剣を鞘にしまうと。


「じゃあね」


 アキレスドンとパラメスドン博士を後にした。

 ガチャ券が300枚になってきた。


★ 


 噂は伝染となって流れていく。

 場所ギビンデルク帝国の片隅にある領地の片隅にある酒場。

 1人のローブを纏った男性が酒を飲んでいる。


「聞いたか、ガルフ王がまた人を殺したそうだ」

「あいつはウィンドルク王を殺したそうだし、勇者パーティーも瞬殺されたらしい。兵士も惨殺で貴族も殆ど皆殺しで子供も容赦しなかったとか」


「恐ろしいな」

「だがまだ問題があってな、あの国王は人からとても信頼されているんだよ」

「良い事じゃん」


「いつもはなよなよしているのに、武器を握ると別人になる事から豹変領主と呼ばれているんだが、一応国王なんだから豹変国王と呼べばいいと思うんだよな」


「それは感じているがな」


「マスターお替り」


「兄ちゃん、なんでそんなにローブに包まれてるんだい?」


 1人のローブの男に、先ほどの噂好きが語る。


「俺の姿を見たものは皆死ぬぞ」

「老けた事言ってないで顔見せろや」


 1人の男がローブを払いのける。

 その一瞬でその場にいた全員が死んでいた。


「だからやめろといったのだよ」


 ハルガド・フォボメットは今や死神のような存在。

 その力を手に入れたのも良かった事なのか、今では分からなくなって来てしまっている。


「酒の力を借りていよう」


「あなたがハルガド様ですね?」

「君は?」


 その女性はこちらを真っすぐに見ていたが眼鏡をかけていた。


「安心してくださいこのメガネがあれば、顔を晒しても死にませんよ?」


「リフレクトミラーか懐かしいな」

「それの改良版ですよ」


「良いだろう話をしよう」

「ハルガド様単刀直入に言います。我がギビンデルク帝国にガルフ国王の情報提供をさせて頂きたく」

「それなら良いだろう」


 ハルガド・フォボメットはこれからどうなるのか少しワクワクと気持ちが上昇してきていた。


 死神ジニアと契約した男。

 それがハルガド・フォボメット。




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