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第27話 8領地同時侵略開始②

★テイマド領地VSアーザー


 強さこそが全ての領地。そこには闘技場が設置されている。

 その覇者と呼ばれた男テイマド領主が討ち死にではなく、惨殺された事を知った配下達暴れまわっている。


「どういうことだあああ。テイマド様がそんな簡単に殺されるはずがない!」


「このやろおおおおおお、お前笑ったなーテイマド様に選ばれた10棟梁を笑ったなああああ」


 テイマド領主がこの人は! と選んだ人が10人の棟梁であった。

 それぞれが生粋の冒険者であったが。

 闘技場で名をはせて選ばれた。


 テイマド領地には城壁がない。

 なぜなら、全てをその武で倒すからだ。

 しかし、その少年は突然やってきた。


「へぇ、その10棟梁ってのはどんなに強いんだ?」


「ああ、てめぇえあああああああああ」


 右手を少年の手が握りつぶす。


「へぇ、そんなにやわいんだな」


 バキリという嫌な音を響かせて10棟梁の手が潰れた。


「あがああああ」


 だが少年の行動は収まらない。


「ガルフ領主がなんだって?」

「変人だそうじゃないか、いつもはなよなよしてるのに武器を握ると別人だって、いでええええ」


「そうだ。ガルフ様は選ばれた御仁。お前みたいな平凡には分からん」


 少年の大剣が問答無用に10棟梁の1人の足を両断する。


「あがああ」


「殺せない呪いは悲しいが自然死は問題ない、出血多量で死ぬと言い」


「その、大剣は!」


「エクスガリバー覚えておくといいよ」


「あの伝説の、と言う事はお前はガルフの配下か」


「遅い」


 10棟梁のうち2人の両腕が落下する。


「がぎゃああ」

「ぐるぁああ」


「かかれええええ」


 7棟梁になってしまった。7人がそれぞれの武器を握り。

 それぞれは夢を見てきた。

 いつか、テイマド領主が大陸を統治するのだと。

 彼等は出会ってはいけない人物と出会った。

 かかった時間10秒。


 全員の四肢はばらばらになりただただ死を待つばかり。


「よし、終わったと、みんなーもう大丈夫だよ、ガルフ様が保護してくれるからね」


 領民が1人1人と家から出ると、それぞれが歌うように叫ぶ。


「ガルフ様ばんざーい」


「そそ、ガルフ様ばんざーいだよー」


 城壁がない、兵士がいない、いるのはごろつきの威張り散らす冒険者のテイマド領地は。

 1人のアーザー王によって侵略された。


★ バフム領地VSウィンダム

 魔法学校があるとされるバフム領地にて、大賢者であるマーブンが領主であるバフムが殺されたことを遠隔魔法で知っていた。


「まずは皆の物、抵抗はやめた方が良い、鑑定魔法を発動させたところ、1人とんでもない人がこちらに向かっている」

「ほむほむ」


 魔法。

 それはスキル概念を超越した存在。

 スキルはこの世界に対して1人しか習得出来ないが。

 魔法はスキルを書物や知恵にして、人に魔法として使用出来るようにしてくれる。

 ただし、魔力と呼ばれる選べらた人物でしか扱う事が出来ない。


「ウィンダム様が」

「その通りだ」

「異世界より来たとされるノーム族、そして伝説の鍛冶屋と呼ばれておるが、それは仮の姿。終わりの魔術師。空間方程式と変換機能を開発した御仁。あ奴はスキルだと申されてるが、魔法として扱っている痕跡も歴史では残っている」


「ふむ」

「じゃが」

「だとしても」

「こまったのう」

「バフム様の遺言は無いのか?」

「ござらん」

「ご子息は?」

「ござらん」

「ふむ」

「あと1時間考えよう」

 

 マーブン魔法使いがふと振り返ると。


「その時間はないようですじゃ」


 その時、空に巨大な建設物が出現した。

 それが領地に向かって落下してくる。


「あれは」

「異世界の」

「建物だな」


 それが領地に激突した時。

 マーブン魔法使いはバリアを張り巡らしていたが。


「じゃが」

「無理だ」


 さらなる建築物が空より出現。


 マーブン魔法使いの目と鼻と口から血が噴出する。


「これは物凄い魔力だ。君の魔法面白いね」

「何たることか」

「侵入を許したのか」


「うるさいな蠅ども」


 マーブン魔法使いの他の賢者達が一瞬にして体がばらばらになっていく。

 血まで空間に保存され何かに変換させられて、水となってしまう。


「恐ろしや」


「君は良い線言ってる。よろしい、おいらの魔法伝授してやろう」

「これは喜ぶべきことか」


 一夜にして空より振りし建築物により、領地は甚大なる被害を被る。

 残された領民は災害に巻き込まれたとばかり感じていたが。

 それを引き起こしたのはただ1人のノーム族。


 そして、事は穏便に解決されてしまう。


「じゃあ、消えてよ」


 一瞬にして建物が消滅。


「この魔法学校、おいらが学長やってもいい?」

「ぜひとも」


★ フィグル領地VSクウゴロウ

「皆の物落ち着きなさい!」


 ラメラは叫び声を上げる。

 女性ならではの甲高い声を上手く利用していた。

 慌てふためく牧場主たちを統一する。


「モンスター達に気取られてはいけません、モンスターを飼育する上でとても大切な事なのですからね、良いですか、ドラゴン部隊、夢でしょ、グリフォン部隊夢でしょ」

「そ、そうですが、我らは飼育に失敗していると言っても過言では」


「あまり慌てないの、モンスター達は下僕のような存在、それを強制的に押し込ませる必要があるのよ? 人間様が上だと言う事をね、おっほっほ」


 ラメラは気丈なふりをしながら笑い声をあげていた。


「こちらに、モンスターが8体程押し寄せてこようとしています」


「そんなもの、ドラゴンを解き放てはちょちょいのちょいよ」


「ですが、どれもSSSSS級だと鑑定士から」


「そう、なら数で勝負よ、10000頭のモンスターを解き放ちなさい」


「御意」


 ラメラはモンスターの大軍がたかだか8体の巨大なモンスターに向かって行く姿を見ていた。

 だが、異変は唐突に起きる。

 モンスター達が何かと会話している。

 そして、方向転換して、こちらに向かってくるではないか。


「モンスターが敵側につきました」

「う、そでしょ」


「今、領民が食い殺されています」

「ど、どうしましょう」


「敵は恐らくガルフ領主の配下のクウゴロウかと、あの伝説のモンスター使いではないでしょうか」

「どうせ異世界から来たなんたらってやつでしょ」


「ですが、これでは」

「皆、川に逃げてください、船にのり隣国に逃れるのです」

「御意」


 ラメラは瞬時に身をひるがえして動き出そうとした。

 しかし、そこには1人の麦わら帽子をかぶって、黒色のコートを着て、目が青色に輝いている人物が立っていた。


「やぁ~モンスター達をこきつかっておいて~1人だけ~逃げるのは感心しないね~」

「あなたは?」


「クウゴロウ~」


「あなたバカね、モンスター使いが自分から出ると言う事は殺してくださいと言ってるようなものよ」

「そうだね~だけど俺はどのモンスターより強いから」


「へぇ、これでも?」


 兵士100名に取り囲まれるクウゴロウ。

 だがクウゴロウは膝をぱんぱんと叩くだけで。

 ボックスのようなものを広げた。


「スキル:モンスター融合」


「な」


 クウゴロウがモンスターボックスらしきものから出したものと融合していく。

 それはドラゴン。

 彼の体は人間ドラゴンになり。


「さぁてと~いきますか~」


 目の前でファイアブレスを解き放った。

 一瞬にして兵士達が藻屑へとなり。

 ラメラは腰を抜かしていた。


「女を殺すのは~好きではないけど~」

「や、やめてくださいまし!」


 だがラメラが必死で守ろうとしていたのは、懐にあったドラゴンの卵だった。


「この子だけは」

「へぇ~」


「このドラゴンの卵はいまだ孵らぬのです。相棒の子供なのですが」

「へぇ~」


「お願いがあります。ワタクシを殺しても、このドラゴンの卵を孵化させてみると」

「そんなのは自分でやりな~取り合えずこの領地はもらったから」

「え」

「助けるって事さ~」


 クウゴロウが気丈に振り舞いながら。

 そこを立ち去る姿をラメラを見ていた。

 そしてラメラの心に芽生えたのは。


「まってくださいまし、クウゴロウ様!」


 愛だった。







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