第19話 ガチャ券持って取り合えず領地に強制帰還
【ガチャ券50枚だ。結構値打ち者があって、リサイクルとしては各段に素晴らしかったよ】
「一体何があったんだよ」
【ハルガド領主の言えない本コレクション】
「察したよ、さてと、こちらにウィンダムさんが来るから、ノーム族のラッサー将軍とラマルド司祭で何を建てたらいいか相談してくれ」
「御意」
「御意」
「その他は強制的にライクド領地の領主の屋敷に戻る。急ぎだ。王国から税収班がくる。彼等の対応によっては危ない橋かもしれない」
「それは大変ですが、ガルフ様の父上はなぜ税金を払わなかったのでしょうか」
ゼーニャが確信をつく発言をするのだが。
「お、おそらくなんですが」
リンデンバルク執事長が挙手する。
「払い方が分からなかったのではないかと、基本的に別領地に逃げたとされる宰相に任せていたはずです」
「ああ、いたな、宰相、あいついつの間にかいなくなってたな」
「彼はとても影が薄いので、あと、その宰相は懐に色々と入れるので、わたくし何度も元領主様に忠告したのですが、父君はとても聡明な方でそれは事情があるからしょうがないとおっしゃられてました」
「さすがは父上」
「あとはどう接したら良いか分からないと」
「さ、さすがは父上」
ラッサー将軍とラマルド司祭とアキレスドンとロイガルドとクウゴロウを残して、他メンバーは早急に移動を開始した。
★ ライクド領地 領主の屋敷 ★
ガルフは冷や汗を流していた。
目の前の1人の騎士団長。
その両隣には2人の女騎士がいる。
騎士団長は細長の青年だが、ハーフエルフ族なのか耳が若干長い。
両隣の女性はダークエルフ族だ。
リンデンバルク執事長はとても気まずい表情を浮かべている。
対面の席で、ソファーに座っているガルフとゼーニャメイド長とリンデンバルク執事長。
対面には両掌を合わせてこちらをじっと見ている騎士団長ことオメガバッシュ。
「バルバッサ国王からの親書だ。今から読む」
【まずは、領主であるバルフ・ライクドの死を弔う。遅れてしまって申し訳ない。隣国ギビンデルク帝国が攻めてきておってな、今戦争をしている所なのじゃ、バルフ・ライクドが税金を払わない訳がないのは知っている。だからちゃんと調査しなかったわしも悪かった。その結果、10年分の税金の未納が発覚した。金貨にして1億金貨。国が2つ買えるレベルの話じゃ。よって、そなたを領地に任から解き、ただの人とする。その代わり、1億金貨用意出来れば、領主として認めよう】
「と、以上になり、期限は1ヵ月だそうです」
「まじかい」
「つ、つんだ」
「ふーん」
最後の怪しむ声はゼーニャメイド長であったのだが。
「それなら、用意すれば良いのでは?」
ゼーニャがさらに告げる。
「方法は?」
無能領主アピールをするのだが、本当に分からなかった。
「あるじゃないですか」
「えーと」
「ほら、リサイクルガチャがガチャ品をリサイクル品として売り飛ばせば良いじゃないですか」
「そ、そんな事が」
「リサイクル市場を作るんです。領民からリサイクル品を集めて、かたっぱしからガチャ券にして、それを市場で売り飛ばす。これぞリサイクル市場!」
「さすがは、ゼーニャがめつい」
「ふふん、リサイクルと言う意味を理解した時から、それはあったのです。いつかは家計を支える身だし、さらにはメイド長ですから、そういうのは得意なのですよ」
「よし、皆聞いたか」
世界樹の酒で皆と繋がっている。
「オメガバッシュさん、これから1億金貨集めます。バルバッサ国王によろしく言っておいてください」
「いや、このオメガバッシュあなたのお金の稼ぎ方をしかと見送りましょう」
「えー」
「なんか嫌そうですね」
「いやー良いんですがね」
これまで色々なトラブルに見舞われた。
嫌な予感しかしない。
無能すぎてもはや予感も出来ないし予測も出来ない。
「寝泊まりは宿屋でお願いします」
「もちろんだ。ギギャとビビィ行くぞ」
【御意】
2人のダークエルフが付き従う。
ギギャが振り返った。
「リンデンバルク、お前面白い奴に巡り合ったな、誇りに思え」
「姉上」
どうやら、リンデンバルクの姉のようだ。
てことは。
「双子の姉なのか?」
「そうです。ギギャとビビィは双子でわたくしの姉達でございます。わたくし達は奴隷になり。散り散りになりましたが、こうして出会えたのも、バルフ・ライクド様のやさしさ、宰相の落ち度を見過ごしたおかげなのかもしれません」
そこは違う気がするんだが。
とはガルフは言えない。




