小説を書くには遅過ぎる?
昔々。インターネットなどという物がなかった時代、私は漫画を描いていました。そして、何度か漫画のサークルを立ち上げた事があります。
サークルを立ち上げるにあたり、メンバーさまの募集をした時の事です。何回か、こんな事を聞かれました。
「○○歳ですが、参加できますか?」
「かなり歳を取っていますが、参加可能でしょうか?」
私はこういったご質問には、必ずこう答えます。
「歳って、関係あるんですか?」
と。
小説に限らず、歳が……と仰る方にも同じ事を言います。
「若くて、それをするとは限りません。
若くてお金がなくても、本当にやりたければお金も時間も作ってしたはず。でも、若い時から興味があっても、今までしなかった。それは、その時にはその程度の興味だったからじゃないですか?
何歳になっても何歳でも、やってみたいと思って行動した時がやる時だと思います」
と。
小説なら、年齢を重ねた事で、若い時より深みのある文章を書けるようになっているかもしれません。
若い時には見えなかった視点から見た、今の自分だから書ける文章を書けるようになっているかもしれません。
「もう歳だから……」
やってはみたものの、認められないかもしれないからやりたくないだけではないですか? その為の、ていの良い行動に移さない理由ではないですか?
やってみようと行動に移した時。それが、その人にとっての「それを始める最適の時」だと思います。
年齢を、行動に移さない理由にしたくないものですね。
―終―