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めんどくさがり屋のVRMMO物語  作者: 海夏世もみじ(カエデウマ)
9/68

第8話:グランドスケープゴート



「ふぅー…結構レベル上がってきたわね…」


「zzz」


「ここからはちょっと手分けして冒険……って寝てるか…フレンドのところにメッセージが…あったわ」


「これでよしと」


〜〜


「…うーん……ん?なんかある…。“手分けしてなんか探すわよ”か、んー、いい睡眠スポット探すか…」


 運動は嫌いだ。だがちょっとした旅的なものはいい。いい睡眠スポットが見つかるから。


 移動するか…。


フヨフヨ



 探索していると黒い丘があった。周りは緑の草なのに…。


「変に不自然な丘だ。丘にしては黒いような…」



《裏ボスが出現!討伐せよ!》


「……?」


 適当にぶらついてたらボス出てきた。



『グェェェエエ!!!』


「うわっ、うっさ…」


 そこには漆黒の毛を持ち、山の如く大きく、紅蓮の角と眼を持ち、響く音を鳴らす巨大なヤギがいた。


「【鑑定】」



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

グランドスケープゴート(裏ボス)


体力/104

魔力/29

攻撃力/12

防御力/87

速さ /6

幸運/-21



[スキル]


【贖罪】【紅稲妻】


説明:生贄にされ、怨みによりこの世へ舞い戻ってきたヤギ。速さはないが、防御力がピカイチ。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 ボスだけど、裏…?幸運なのか不幸なのか…。


 答えは決まっている…。

棄権だ。面倒この上ない。


「えぇーと、棄権、あったが…、“棄権するとログインするまでインターバルが用いられる”」


 は…?まじか。


『グァァァァアア!!』


 雄叫びを上げ、こちらはと突進してきた。


「おっと……速さはないから余裕だな…」


『ガァァァァ!!』


バチッ…バチチ…


「ん…?角から赤い電気…?」


『グェェェェェ!!』


 突如として紅の稲妻を角に纏わせ、こちらへと向かって撃ってきた。


「うわっと…危ない…。これが【紅稲妻】か…。中々強力…地面に穴が…」


 ここで棄権してもいいが、そうすると今の今までの俺の頑張りが全て水の泡…。


「今日の消費エネルギーに釣り合わない…。だったらあの野郎を……」


 ここで倒して存分にだらけるしかない。





 俺は寝ぼけ眼を擦り、紅の瞳を顕にする。




「さぁて…久々によく“見て”みますか…」


明日から平日なのでペースが下がります。

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