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めんどくさがり屋のVRMMO物語  作者: 海夏世もみじ(カエデウマ)
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第25話:不良に絡まれた




 律を家へ帰すため、俺は律の家まで行くことになった……じゃんけんで。



「くそ……あそこでぐーを出していれば……」


「まあまあいいじゃない!!」



 いろいろと話し合い、家まで送り届け、俺は自分の家へと帰ろうとしていた。





 だが面倒なことが起きた……。



「おい兄ちゃん…こんな夜遅くに歩いてるとこわぁい人達に襲われちまうぞぉ…俺たちみたいやつにな!!」



 うわっ……不良が三人飛び出してきた。


 選択肢は…無視だな。



「……」



 俺は何も言わず、そこから立ち去ろうとした。

 だが……。



「おい!どこ行くんだよ、ああん!?」

「無視たぁひでぇんじゃねぇの?」

「ちょっと痛い目見てもらわねぇといけねぇなっ!!」



 不良の一人が殴りかかってきた。



(な……なんだこいつ……遅すぎだろ)



 そいつの拳はスローモーションがかかったように遅く感じ、俺は容易く避けた。



「なっ!?」


「遅すぎ……ふんっ」


「ぐあ……ああ……」



 俺は腹にパンチを決めた。



「な……よくもやってくれたな!!」



 もう一人の不良が走りかかってきた。


 そして俺の顔面めがけて蹴りをしてきた。



 俺は冷静に判断し、その場でしゃがみ、片方の足を蹴り、相手の体制を崩した。


 体制を崩し、倒れかかっている相手に、蹴りを入れた勢いでそのまま回し蹴りを決めて気絶させた。



「ぐばっ……」



「な、なんだこいつ!強ぇ…だったらこれでも喰らえ!!」



 最後の一人がスタンガンを持って突進してきた。


「死ねえええ!!!」



 バチバチっと音が鳴り、俺の皮膚へと触れて電流が流れた。



「ははっ…ざまぁみやがれ……」


「いや……何勝った気でいるの……?」


「な!!??なんで……!」



 なんでって……だって俺…これ使えるし。



 俺はそう思い、右目を輝かせ、髪をところどころ鮮血に染め、全身に赤く光る電流のようなものを張り巡らせた。



「ななななな、なんだよそれぇ!!!」


「さて……俺の貴重な時間を潰してくれたお前には……報いを受けてもらう……」


「や……やめてくれええ……」


「ぬんっ」


「うわあああああ!!!」



 俺が拳をあげると、相手は恐怖のあまり気絶してしまった。


 おや?不良のズボンの様子が……テッテレー。ただのズボンが濡れたズボンに進化した。



「全く……帰ろ………」




 俺は電流を流すのをやめ、家へ帰った。


はい、お気付きの通り、紅羽は化け物です。


筋肉とかは普段の生活で勝手についていき、プロ並みの動きはテレビとかで見てコピーできたということです。


こいつ…ヤヴェエ…!

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