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めんどくさがり屋のVRMMO物語  作者: 海夏世もみじ(カエデウマ)
20/68

第17話:サクッとボス倒した




「今日!クレハ兄ぃと一緒にやりたかったのはボスを倒したいからであります!」


「へー……ファイトッ」


「クレハ兄ぃもやるのーー!!」


 えー……あの裏ボスぐらい強かったらどうしよう……。ま、その時はその時…。



〜〜



「さあ!ここが始まりの草原のボスのステージです!」


「へー…草原から森へ入る場所か…」


「なんでもここはすごいでかいウサギが出るらしいよ!」


「うさぎ……ねぇ…。まあいい…さっさと終わらせるか…」


「れっつごーーー!」


 俺とアリアはボスステージへ向かい歩いた。



《ボスステージへ入りました。ただいまより、“クレハ”“アリア”がボスとの戦闘を開始します》


 足を踏み入れた途端アナウンスが流れ、目の前に体長三メートルほどある大ウサギが現れた。



『キュアァァァァ!!』



「ふむ…とりあえず……【鑑定】」



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

忍び大ウサギ(ボス)


体力/20

魔力/0

攻撃力/12

防御力/6

速さ /20

幸運/15



[スキル]


【飛び蹴り】【隠蔽】


説明:ウサギのボス。速さを生かし、相手を翻弄する。姿を隠すことが可能。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「ふーん……流石に速いな……」


「クレハ兄ぃ!いくよ!」


「そうだな……」


 アリアはハンマーを背中から取り、両手で持ち、ウサギへと走っていった。


「はあああああ!!」


 ズドォォンと大きな音を立て、ウサギへと振り下ろした。


 しかしウサギは自慢のスピードで意図も容易く避けられた。


「む!むむむ……!」




(速さが自慢って書いてあったじゃん…)


 そしてウサギは【隠蔽】を使い姿を消し、アリアへ向かい、【飛び蹴り】を決めようとしていた。


 ちなみに俺は見えている。



「仕方ない……【紅稲妻】からの【重力操作】……」



 俺は【紅稲妻】を腕から出し、それを【重力操作】で稲妻を操作し、大ウサギへ当てた。


『キュアァァァ!……ァァァ………』


「へ?」


 アリアが変な顔でこっち見てる……。


《ワールドアナウンス:始まりの草原のボスが“クレハ”“アリア”さんに討伐されました!新ステージ“最初の森”が解放されました!》


《大ウサギを討伐。レベルアップしました。ドロップアイテム【隠蔽の仮面】を獲得》


《スキル【模倣】を使用します。失敗しました》


 【模倣】はランダムなのか…。まあ俺が飛び蹴りすることなんか無いだろう…。


 するときは天と地がひっくり返って、太陽が爆発するときかな……。



「クレハ兄ぃ!今の何!?」



 アリアが今にも目が飛び出しそうなほどに目を開き、ずいっと俺へ近づいた。



「……近い、あれは俺のスキル…」


「スキル!?始めたばっかりなのにもうあんな強いスキル手に入れたの!?えっ…今レベル何!?」



 そういえば大ウサギも倒したからレベル上がったか…ついでにステータスポイント分けとこ…。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

クレハ(種族:人間)Lv.19


体力/46→49

魔力/72→77

攻撃力/25

防御力/22

速さ /19

幸運/36→38



[スキル]

【鑑定】【アイテムボックス(小)】【重力操作Lv.2】【睡眠】【模倣Lv.1】【紅稲妻Lv.8】



[称号]

【大罪:怠惰の極致】【裏ボスキラー】



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「えーと……レベルは19だ…」


「はあああああ!?今…トップレベルってクレハ兄ぃだったの!?」


「ん…?なんだそれ」


「掲示板に運営が公式で上げてるランキングだよ!」


「へー…よくわかんないや。とりあえず…エネルギー消費したから……寝ま…す」


「えっ!?ちょっとクレハ兄ぃ!?」


「zzzz……」


「ってもう寝てるーー!!」


俺もあのクッションほしいなぁ…。

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