表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天の羽根  作者: Sohki
5/18

初めてのキス

朝食の準備も終えて食器等の準備をしているとクロエ君が料理を運んで来てくれる。久しぶりの手料理〜と鼻歌気味の雲雀(ひばり)はさっきの出来事などもう忘れているかの様だった。空人てあれは日常茶飯事なのか?


「なぁ雲雀(ひばり)?」


「んー?」


響夜(きょうや)て奴何なんだ?あれって空人では日常茶飯事?」


「違う…あの日から響夜おかしいの」


「あの日ってメイド長ナイスの日か?」


「何その命名」


ぷふっと吹き出しあはははと一通り笑って呼吸を整える雲雀(ひばり)


「あの日ね…響夜(きょうや)は獣になったってお父さんが言ってた」


寝込みを襲う外道か…糞が。


雲雀(ひばり)…こっち来て?」


「ん?何?クロエ君?」


不意に近付いて来た雲雀(ひばり)の唇を塞ぐ。貪る様に唇を舐めたり下唇を噛む様なキスをする。


「んぅ?!んん!!」


ぷはぁっと息をし赤面している雲雀(ひばり)


「な…なななに?!」


はぁと溜息混じりにクロエは言葉を紡ぐ。


雲雀(ひばり)が思う以上に男は獣なの?分かってる?僕だって男なんだよ?無防備過ぎ」


そう言いクロエは前髪を掻き上げると雲雀(ひばり)はぽやぁ〜と見てる。ん?どうした?


雲雀(ひばり)?」


目の前で手を振ってみる。ハッとした雲雀(ひばり)


「ごごごごめん!!クロエ君が思っていた以上にカッコよくて見惚れてた…その、何かごめん!」


カッコイイ?誰が?僕?てか、口にしなくても良いのにホントに純粋だよね雲雀(ひばり)って。


「そんな可愛い事言う人にはもう少しお仕置が必要かなぁ?」


座り込んでいる雲雀(ひばり)の顎をクイッと持ち上げて舌舐めずりしてみる。


「もう!!大丈夫!!クロエ君は男の子!!」


「分かれば宜しい」


さっさと立って料理の準備を再開する。


「えと…じゃあ…もう一緒に寝れないの…?」


「毎朝キスしていいなら寝るよ?」


「その…さっき…みたいなのを…?」


もごもごと口ごもりながら言う雲雀(ひばり)も可愛いなぁ…


「その…優しくなら良いよ…」


え?クロエは耳を疑った。


「今の聞き間違いじゃない?」


「聞き間違いじゃないよ!!」


もう!!っと怒っている雲雀(ひばり)。可愛いので来い来いと手を振る。


「?」


雲雀(ひばり)は近付いて来るので首に手を回してまた唇を塞ぐ…さっきより優しく甘噛みしたりしながら様子を見て唇を離す。


「ん…優しいから大丈夫だよ」


「可愛い過ぎ…てか、僕のファーストキスなんだけどね今の。それよりも昨日出逢ったばかりの素性の分からない奴の何処が良いの?幼馴染の方が良いんじゃないの普通?」


雲雀(ひばり)は少し考えてから言葉を探す様に言う。


「クロエ君は何か放っておけないって言うかなんて言うんだろ一緒に居たいなぁって言うか…実は私も初めてなんだけど…」


一緒に居て落ち着くタイプが僕らしい。


雲雀(ひばり)の両親はなんて言うかな?」


雲雀(ひばり)はまだ多分気付いていない。僕が人間の王族だって事。目が見えたはずなのに態度が変わらないから多分教えて貰えていないんだ。王族の証の瞳の色を…僕の瞳の色も雲雀(ひばり)と同じ金色なのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ