表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

1、仮病に飽きたので潜入しましょう (カイト)

初めて投稿します

のんびり、のんびり

完結目指して書いて行こうと思います

読んで頂けたら嬉しいです


馬鹿げた提案だと思った


今回の潜入調査

婚約者候補の素性調査を提案した本人は

あまりベッドから起き上がる姿を見たことがない


その為か、満面の笑顔で

「いい案を思いついたの!

これならあなたも不満はないでしょう?」


と言われた日、私は彼女の笑顔の為に

少しでも元気でいてもらう為にと


無鉄砲なこの潜入調査に赴く事になった。


しかし、なぜだ?

現地に行くために乗り込んだ馬車の中

目の前に座っているのは提案者、

病気を患いあまりベッドから出ないはずの!

俺の母で、この国(リン国)の王妃でもある

しかも、侍女の制服を来てニコニコと

ベッドの上で妙案を思いついたあの時より

眩しい気がするのは気のせいか、、、、


「母上、私の記憶では母上のお身体は回復の難しい御病気だったはずでは?」


「ふふ、回復しないとは言って無いわ!

このままじゃ回復の見込みが無いかもと言ったのよ」


「同じ事ではないのですか?」


「全然違うわ!!」


驚いた表情をしているが、

その表情は私がするべきなのではと不満もよぎる

そんな我が子の心など見えていないのか


「計画は全て順調なのよ!

旧友の()があなたの婚約者候補として行儀みならいに来るの、

その()の護衛と侍女を私達が務めるのよ

そうすれば、お茶会や勉強会、それから宴の席で

他の婚約者候補の様子も伺うことが出来るでしょ?」


「はぁ、、、、」

ため息とも、頷きとも取れる返事に、

相変わらずの満面の笑みで、

興奮しているのか、少し早口で説明をしてくる母上


そのついでとばかりに、

我が子への不満も足してくる


「元はと言えばカイト、あなたが悪いのよ?

早く孫を抱かせてって何度も言ってるのに

顔合わせをセッティングしても、全て断ってしまうんだもの」


唇を尖らせ、頬を膨らませながら彼女は続ける

そして、息子の俺でさえも知らなかった事実を

軽く言ってのける


「私の病は、仮病よ!

コレって言う名前を付けるなら、

親不孝な我が子に対しての不満爆発、

気の病ってヤツね!フフッ」


何が面白いのか、爆弾発言をしておいて笑っている

確かに、こんな人だと前々から知ってはいたのだが、


「ですが、母上が病に倒れ寝込み始めたのは

ここ最近の話ではないですよね?」


「カイト、、、、

私が孫を早く見せなさいと言い始めたのはいつからかしら?」


「、、、、、、」


普段は年齢を感じさせない程の

あどけない笑顔で話す母上だが、

こんな時には母の顔で凄んでみせるので

俺は、いつまでもこの人の息子なんだなと思ってしまう


これ以上は問答無用である


と、そんな雰囲気を醸し出す母上とのやり取りを

我関せずという態度で見ている

侍従と護衛を連れて目的地を目指す


母上は、自分の侍女や護衛は既に城に置いてきている

誤字、脱字、矛盾、etc、、、、

発見しましたらお知らせ下さい


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ