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お題小説 桜 鎖骨 ペット

作者: 昧隆牙

なんか、うん

長い冬を終え、外に吹く風はようやく温かく、心地よいものに変化している。

部屋の外から見る景色からは綺麗なピンク色に染まった桜の木々が眼に入る。


「もうこんな時期かぁ……。」


爺臭いと自分で分かっていても毎年この時期になると口癖のように言ってしまう。

桜を見ると胸の奥がそわそわして、なんだか落ち着かない。


「ん~……ちょっと露出度高いかなぁ」


自室の壁に立てかけてある大きな鏡に自分の姿を映しながら呟く。

紺色のショートパンツに肩の部分が大きく開かれていて鎖骨が丸出しの服を身につけている。

今日は彼氏とお花見をする予定なので、少々オシャレをしていこうと朝早くから起きて一人ファッションショー中だ。

しかし、私はあまりオシャレを積極的にする方ではないので、自分の格好に自信が無い。

参考にと買ってきたファッション誌に書かれていた「彼氏を悩殺!」という文字につられて買ってきた服装がこれだ。


「た、確かに悩殺できそうな気もしなくはないけど……。」


まぁファッション誌に書いてあるし間違いないでしょ、と自分に言い聞かせてさっそく彼氏との待ち合わせ場所に行こうと玄関へ急ぐ。

我が家のペット、猫のタマがこちらに向かってにゃー、と鳴いた気もしたが今はそんなことどうでもいい。

私は勢いよく玄関の扉を開けて桜舞い散る素晴らしい外の世界へと飛び出していった。

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