極致
「まぁまぁ、お姉さん。そいつはまだ見習いなんだから勘弁してくれや」
永劫が話しかける。余裕綽々、さっきまで戦っていたとは思えない。
「なるほど、このボロ雑巾より貴方を相手にしたほうがいいようですね」
古賀を解放し、永劫に襲いかかる。刹那は古賀の介抱にまわる。
「さて、私にダメージを与えることがへぶっ!」
永劫は軟体化した相手を吹っ飛ばした。古賀にはどうやったのかさっぱり分からない。
「ならば、これはどうですか?」
古賀の時と同じように敵は背後から永劫に抱きついた。
「おぉ、あんたは刹那より大胆だな」
さすがに敵もこれにはカチンときたようだ。(刹那は顔が赤くなった)
「いいでしょう。締め付けてあげますよ」
体を一気に硬くした。しかし、永劫は口笛を吹いている。吹けていないが。
「あー、そこのツボ気持ちいい! 次は肩を頼む」
「私の能力が効いてない!?」
極限まで体を硬くするも、永劫には効いていないようだ。
「マッサージありがとよ。気持ちよかったぜ。じゃあ、さよなら。二人ともちょっと下がってな」
古賀に肩をかした刹那が離れるのを確認して、永劫は体を破裂させた。正確には体の表面が爆発しているようだ。
永劫に抱きついていた敵は断末魔をあげることもなくバラバラに砕け散った。
「ふう、どうせならマッサージ屋として生きていけばよかったのにな?」
そして、刹那は隅で震える組長に手を触れる。
「たのむ、命だけは助けてくれ!」
「もちろんそのつもり」
刹那はポケットから小型の機械を取りだし組長の頭に。機械が光を放つ。
「!」
組長はばったりと倒れた。刹那はその体にハンガーに掛かっていたコートをかけてやる。
「刹那さん、何をしたんですか?」
古賀は尋ねずにいられない。
「記憶を消した。これで彼は安全」
命をとらないとはこのことだったようだ。刹那も永劫も殺生は嫌うらしい。
「さっすが刹那。よし、古賀もよくやった。帰るぞ。エリオットが待ってるからな。にしても、メガエネルギーとはドクターSも大層なものを作ったもんだ」
とりあえず、ミッションコンプリートだ。満身創痍の古賀も安心した。




