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刹那と永劫の狭間に  作者: 吉岡 澪
叶わぬ願い
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真打

相手もやるようです。バーバラさん登場。

 激闘の末、四人の敵を撃退した永劫斑。先ほどの戦いで負った古賀の傷は永劫によって治療され事なきを得た。


「古賀もエリオットもよく頑張ったな」

「いやぁ、俺なんて古賀ちゃんがいなかったら今ごろ挽き肉にされてましたよ」

あながち冗談に聞こえないのがこの戦いの怖いところだ。


 永劫がふと、刹那を見る。

「まわりの状況はどうだろう。刹那、会長と連絡とれるか?」

「やってみる」


胸元から携帯を取りだし(本人曰く撃たれてもこの携帯で助かるという定番のネタをやりたいらしい)番号をプッシュする刹那。すぐに会長社長室に繋がる。


「もしもし、刹那です……はい……あの、そうですか……はい」


 再び胸元に携帯をしまう。まわりにいるのが全員男だということは刹那にとって大した問題ではないらしい。


 会長から伝えられた内容。社内の各地で奮戦するヤギシフ御庭番衆に押される敵軍の状況を、危険とみた敵のトップは最大の戦力をメガエネルギー貯蔵庫へ向かわせたとのこと。これまでより手強い敵、つまりは。


「今から来るのはSクラス御庭番衆と思われる。私たち四人がかりだとしても苦戦は必至」

刹那が告げる。


「それでも俺らは逃げるわけにはいかない。仮にも御庭番衆だからな」

それにここやめると仕事ないしと呟く永劫。肩をすくめるエリオット。


 古賀も辺りの様子をうかがい、警戒する。Sクラス、一体どんな相手なのだろう。


 そこへヤギシフの守備隊、Cクラスの御庭番衆が駆けてきた。身体中から汗と血を流している。

「永劫さん、刹那さん。大変です!」

「おい、どうした! 誰にやられたんだ?」


「敵です。先ほどSクラスの御庭番衆と俺達のチームが交戦したのですが、全滅させられました」


「分かった。傷治してやるからこっちこい」


 永劫たちに歩み寄った瞬間、なんと彼は爆発四散した。

「ちっ、敵がもう来やがった!」


 破裂した御庭番衆が立っていたあたりにスーツ姿の男が現れた。第一印象としては日本のどこにでもいそうな銀行員にしか見えないが、彼はSクラスの御庭番衆の一人。


「お前か! Sクラスってのは!」


 眼鏡をクイッとあげて男は笑う。

「おどりゃぁらがヤギシフのエースってわけけ。ここまでようもまあしのいじゃは思うが、もうあきらめるんじゃの」


「黙れ! メガエネルギーは渡さないぞ!」


「そがぁなことが言ってられるんも今のうちじゃ。俺はバーバラ。アンザイ最強の御庭番衆じゃ。四人まとめて相手しちゃる。いざ、勝負!」


「ここは任せてください!」

なんと、無謀にも古賀が一番にバーバラへ殴りかかった。


 メガエネルギーをめぐる争いも佳境にはいったようだ。


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