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  作者: mahiro
10/28

暗闇

 何もない。ぽっかりと空いた穴。

 その奥の暗闇。

 その暗闇の奥をキョウコは覗こうと目を凝らす。

 暗く、何処までも続くかのような、吸い込まれそうな黒。

 ・・・。

 ・・・鏡・・・?

 こちら側を覗いている自分がいる。自分を見つめ返す自分。


 ふと、我に還ると。パソコンの画面に映る自分の瞳。

 永遠に感じられた、つかの間。キョウコは何も映っていない画面の前に立っていた。

 画面に反射した自分の姿の肩越しから、怪訝な顔をしているマホの母親がいる。

「いえ、すいません。私の勘違いだったみたいです。なんでもないです」

 軽い頭痛がする。

 自分でパソコンの電源を切ったのだろうか?まるで覚えがない。

 時間の感覚がおかしいと気付いたのは、そのすぐ後のマホの母親の発した言葉だった。

「やだ、もうこんな時間。ごめんね、キョウコさん。いろいろマホの事調べてくれて、疲れたでしょ」

 時計を見ると5時を過ぎていた。

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