~09~
-数日後-
「じゃぁ、2時間後に迎えに来るから、楽しんでおいで」
「ありがとう先生!いってきます」
仁に送ってもらった麗加は、放課後の学校に姿を現した。
校門をくぐると、千風と美兎が待っていた。
「麗加!!!!!!」
「千風!!美兎!!」
三人は久々の再会を喜んだ。
「二人とも会いたかったぁ!!!」
そう言うと、千風から麗加はおでこをピン!と弾かれた。
「ホントはもっと会いたかった人いるんでしょ~~~~!!!」
「え・・・」
そう言うと、二人に引っ張られ、部活中のグランドの見渡せる校庭へと連れて行かれた。
遠目だがそこには部活に励む勇也の姿があった。
頬を少しピンクに染め、嬉しそうに見つめる麗加を見て、二人は安堵の胸をなでおろした。
「麗加、元気そうで良かったよ・・・傷も残らなくて・・・その・・さ」
「うん・・・ありがとう。ごめんね心配かけて・・・」
「ま、まぁまぁまぁまぁ!!!今日は久しぶりなんだし!!ゆっくり拝んでいきなよっ!!」
「拝むって・・・」
三人は無邪気に笑った。
楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、仁の迎えに来る時間が近づいた。
「私そろそろ行かなきゃ・・・迎えの時間」
「うん、また許可でたら今度は街に買い物でも行こうよ!うちらも遊びに行くからさ!!」
「ありがとう!またね!!」
「うんうん、またメールすんね~~!!」
麗加は二人と別れた。
待ち合わせの門の前に向かい、仁の迎えを待った。