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Aランクの実力

「じゃあ、軽く自己紹介しよっか。私は篠宮盟しのみやめい。見ての通りお酒がだーい好きなAランクのハンターで〜す」

 なんか……日本人みたいな名前だな。

「そうか、篠宮まずはお前に聞いておきたいことがある」

「なになに〜?」

 篠宮がワクワクしたような眼差しをこちらに向ける。

「俺はお前がAランクどころか、普通のハンターにすら見えないんだが、本当にAランクのハンターなのか?」

「失礼ね、いくら酔っぱらいでも私はれっきとしたハンターよ」

 それが信じられないんだよと心のなかでツッコんだ。

「なら、今からクエストに行こうと思うがいいか?」

「任せなさいよ!私がこの中で1番先輩ハンターだってことを教えてあげるから〜」

 ヘラヘラしているから余計に戦力にならなそうに見える。

 静かに会話を聞いていたメラが言う。

「ならどのランクのクエストに行くの?Cランクが3人、Aランクが1人いるならAランクのクエストに行っても大丈夫かしら?」

「やめといたほうがいいよ〜。多分普通に死人が出る」

 軽い口調で笑顔のまま篠宮が言う。

 だが、正直このパーティーのランク的に言えばAランクのクエストも行けそうだが……。

「Aランクのクエストはね、Aランクのパーティー、つまりAランクのハンターが4人全員で戦わないといけないレベルなの」

「な、バカな!今から我の本当の実力を見せてやろうとしたのに!残念だなー。残念、ウフフ」

 ん?今こいつ安心して笑ったか?

「とはいえ、ならAランクは辞めておくか。Bランクの難しいクエストなら何とかなるだろう。メラ、なんか見つけてこい」

「イエッサー!」

 子供のような返事をし、クエストボードに走っていった。

「篠宮、さんは、酔っ払っていますが、足手まといにはなるまいな?」

 キララよ、敬語なのか、普通に喋るのかどっちかにしてくれ。

「まかセロリ!」

 今の発言で俺とキララの自信はなくなった……。


 今回のクエストはBランクモンスターの、アンデッドスライムとドライマーというドラゴンに似たモンスターの2体討伐だ。

 その2体は仲が良いらしく、いつもそばにいて支えなっているらしい。モンスターにもそういう関係があるんだな。

「いたぞ」

 今回はダンジョンではなく、ただの草原での戦闘だ。

 どうやら、モンスターはダンジョンに住み着いているタイプと、かなり自由に行動していてダンジョンに住み着いていないモンスターの2種類に分かれるらしい。

「Bランクのモンスターを2体同時に戦うのは初めてだ。警戒して戦え」

「分かっているわよ!さぁ、私が一撃で消し飛ばしてあげるわ!かかってきなさい!」

 自信満々なメラと、

「Bランクが2体……、緊張はしていない……、そう、我ならばやれる!己を信じろ!」

 若干緊張しているキララ、そして、

「がんばれー」

 後ろの岩に座って酒を飲みながら応援している篠宮。

「ちょっと!メイが戦ってくれないと多分負けるんですけど!どうしろっていうのよ!ねぇ!」

 慌てながら篠宮に泣きついてるメラに呆れつつ、2体のモンスターをじっと見る。メラの言う通り、おそらく篠宮がいないと勝てない。だが、あいつは腐っても、酔っ払ってても、サポートが得意な僧侶だ。きっとバフをかけてくれるのだろう。

「……くるぞ」

 俺の言葉を聞きメラとキララが2体のモンスターを見る。

 すでに2体のモンスターが迫ってきている。

 次の瞬間、ドライマーが赤い火を吹く。だが、

「ウォーターボール」

 両手から生成した2つの水の玉を火にぶつける。『ジュッ』っと音を出し火が消える。しかし、再度火を吹いてくる。

 もう一度、ウォーターボールを唱えようとするが、横からアンデッドスライムが飛び跳ねてきた。瞬時にサイドステップを踏む。そしてアンデッドスライムが着地した場所は草が溶けていた。

「スライムに関しては触れると毒で溶ける。絶対に触れるな!」

 情報を味方に共有する。そして腰からオーシャンエッジを抜く。戦闘でこの武器を使うのは初めてだな。ここで使いこなす。

今度はこっちから仕掛ける。一気に加速する。ドライマーが予想していたよりも速かったのか、怯んだ。俺がオーシャンエッジで斬りかかる。そして斬った。今のはそこそこ深そうだ。だが、今度はドライマーが前脚の爪で裂こうとしてくる。オーシャンエッジで防ごうとする。 だが、ここで予想外の出来事がおきる。なんとドライマーの爪の軌道が変わった。単純に突っ込んでけるのではなく、うねうねしながら迫ってきたのだ。使い慣れてないオーシャンエッジでは防げなかった。俺の胸から血が流れる。深手ではないがそこそこ斬られた。

 その時、メラとキララがアンデッドスライムと対峙していた。

「スライム系は魔法の効果は少ないからね〜。斬撃に関しては一切効かないからね〜」

 篠宮が特徴を2人に伝える。ていうか、まだ酒飲んでるし、本当に何もしないんだな。…………いやいや!何を考えているんだ。今回はあいつの実力を見たかっから、クエストに来たんだ。それが今はどうした、ただ酒を飲んで応援している一般人だ。これはさすがに言わないといけないと思い、

「篠宮!お前がAランクのハンターだという証拠を見せてみろ!」

「しょうがないな〜。聖なる光よ、今邪悪なモンスターと戦っている戦士に幸あれ。ホーリーライト」

 篠宮が唱えると俺たち3人の周りに光の粉のようなものが舞う。すると、気分が良くなった。いやこれは魔力の量が一時的に上がったのか。

「フハハハハハハ!喰らえスライム、メラニウム!」

 アンデッドスライムを火で燃やそうとするキララだが、効果はうすそうだ。ここはワンチャンスだ。

「おいメラ!最大火力で叩き込め!キララは相手の動きを少しの間止めてろ!」

「「分かった(わ)」」

 俺はドライマーの攻撃を防ぎながら、指示する。

「チッ」

 動きが早くてなかなか深く切り込めない。かすり傷なら与えているが効果は薄いだろう。そんな事を考えていると、「ウィンドバン!」凄まじい威力の爆発がアンデッドスライムを包みこんだ。そして土煙が晴れたときにはアンデッドスライムは消滅していた。だが、

「ゲフッ!グ、グッドラック」

 メラが魔力を使いすぎて倒れた。なら今度はこっちがドライマーをつぶすだけだ。その時、

「ちょっとどいて〜」

 背後に突如現れた篠宮が、俺に指示する。Aランクハンターだ、何か策があるのだろうと思い、俺はその指示に従い、離れる。

「私は今舐められてるから、ここで名誉挽回しないといけない。いくぞ〜!ウォータークラッシュ!」

 巨大な水の塊がドライマーを消し飛ばした。


 無事、クエストをこなした俺たちは報酬を受け取り、ギルドで飯を食おうとしていた。

「そういや俺この街のギルドのメニュー初めて見るな。て言っても、アルビダイヤとあんま変わらないのか?」

「基本はね。でも何個か聞いたことのない名前の料理がいくつかあったわよ」

 伊達にこの世界で俺よりも生きてるメラが知らない料理なんてあるのか? と思いつつ、メニュー表を見たら、

「ん?カレー?」

「そうよ、カレーなんて聞いたこともないわよ」

 待て、カレーってあのカレーか? なんでこの世界に?

 その時、珍しく酔っ払ってない篠宮が正直的なことを言った。

「実はこの料理、私が広めたんだよね〜」

「「「!?」」」

 これにはさすがに驚く。だって……こいつの名前、そしてカレーを広めた張本人だということから分かるのは…………。

「おい篠宮、ちょっと来い」

「なになに〜?」

 興味津々でついてきた篠宮とギルドを出て近くの狭い路地裏で話す。

「お前、出身国は?」

「日本」

 即答された。まぁ分かってたけど。

「そういう、キョウ君だって日本から来たんでしょ?」

「ああ。ところでお前はいつからこの世界に?」

「3年前からだよ〜。だから君よりも私のほうが先輩ってこと!どうどう?私のこと敬おうって気持ちになった?」

「いやなってないが」

「チェッ」

 とはいえこれは正直うれしいことだ。きっとまだ俺の知らない情報とかをたくさん知ってるはずだ。と、期待してたところに今度は篠宮が質問してくる。

「キョウ君はさ、日本で何やってたの?」

「……それは言わん」

「なんで?いいじゃんそんぐらい」

「なんでもだ。絶対に言わん。逆にお前は何をしてたんだ?」

「就職してなかったんだよね〜。だから適当にバイトして、酒を飲みまくってた」

 こいつこの世界に来てからもなんにも変わってないのか。……いや、ハンターという職業に就いただけでも変わっているのか。俺は……何か変わってるか?

「じゃあそろそろ戻ろう?私腹減ったー」

「分かった。久しぶりにカレーでも食うとするか」

 ギルドに戻った俺たちだが……。

「いいじゃん。今日は日本人仲間「じゃあ、軽く自己紹介しよっか。私は篠宮盟(しのみやめい)。見ての通りお酒がだーい好きなAランクのハンターで〜す」

 なんか……日本人みたいな名前だな。

「そうか、篠宮まずはお前に聞いておきたいことがある」

「なになに〜?」

 篠宮がワクワクしたような眼差しをこちらに向ける。

「俺はお前がAランクどころか、普通のハンターにすら見えないんだが、本当にAランクのハンターなのか?」

「失礼ね、いくら酔っぱらいでも私はれっきとしたハンターよ」

 それが信じられないんだよと心のなかでツッコんだ。

「なら、今からクエストに行こうと思うがいいか?」

「任せなさいよ!私がこの中で1番先輩ハンターだってことを教えてあげるから〜」

 ヘラヘラしているから余計に戦力にならなそうに見える。

 静かに会話を聞いていたメラが言う。

「ならどのランクのクエストに行くの?Cランクが3人、Aランクが1人いるならAランクのクエストに行っても大丈夫かしら?」

「やめといたほうがいいよ〜。多分普通に死人が出る」

 軽い口調で笑顔のまま篠宮が言う。

 だが、正直このパーティーのランク的に言えばAランクのクエストも行けそうだが……。

「Aランクのクエストはね、Aランクのパーティー、つまりAランクのハンターが4人全員で戦わないといけないレベルなの」

「な、バカな!今から我の本当の実力を見せてやろうとしたのに!残念だなー。残念、ウフフ」

 ん?今こいつ安心して笑ったか?

「とはいえ、ならAランクは辞めておくか。Bランクの難しいクエストなら何とかなるだろう。メラ、なんか見つけてこい」

「イエッサー!」

 子供のような返事をし、クエストボードに走っていった。

「篠宮、さんは、酔っ払っているが、大丈夫なのか?」

 キララよ、敬語なのか、普通に喋るのかどっちかにしてくれ。

「まかセロリ!」

 今の発言で俺とキララの自信はなくなった……。


 今回のクエストはBランクモンスターの、アンデッドスライムとドライマーというドラゴンに似たモンスターの2体討伐だ。

 その2体は仲が良いらしく、いつもそばにいて支えなっているらしい。モンスターにもそういう関係があるんだな。

「いたぞ」

 今回はダンジョンではなく、ただの草原での戦闘だ。

 どうやら、モンスターはダンジョンに住み着いているタイプと、かなり自由に行動していてダンジョンに住み着いていないモンスターの2種類に分かれるらしい。

「Bランクのモンスターを2体同時に戦うのは初めてだ。警戒して戦え」

「分かっているわよ!さぁ、私が一撃で消し飛ばしてあげるわ!かかってきなさい!」

 自信満々なメラと、

「Bランクが2体……、緊張はしていない……、そう、我ならばやれる!己を信じろ!」

 若干緊張しているキララ、そして、

「がんばれー」

 後ろの岩に座って酒を飲みながら応援している篠宮。

「ちょっと!メイが戦ってくれないと多分負けるんですけど!どうしろっていうのよ!ねぇ!」

 慌てながら篠宮に泣きついてるメラに呆れつつ、2体のモンスターをじっと見る。メラの言う通り、おそらく篠宮がいないと勝てない。だが、あいつは腐っても、酔っ払ってても、サポートが得意な僧侶だ。きっとバフをかけてくれるのだろう。

「……くるぞ」

 俺の言葉を聞きメラたキララが2体のモンスターを見る。

 すでに2体のモンスターが迫ってきている。

 次の瞬間、ドライマーが赤い火を吹く。だが、

「ウォーターボール」

 両手から生成した2つの水の玉を火にぶつける。『ジュッ』っと音を出し火が消える。しかし、再度火を吹いてくる。

 もう一度、ウォーターボールを唱えようとするが、横からアンデッドスライムが飛び跳ねてきた。瞬時にサイドステップを踏む。そしてアンデッドスライムが着地した場所は草が溶けていた。

「スライムに関しては触れると毒で溶ける。絶対に触れるな!」

 情報を味方に共有する。そして腰からオーシャンエッジを抜く。戦闘でこの武器を使うのは初めてだな。ここで使いこなす。

今度はこっちから仕掛ける。一気に加速する。ドライマーが予想していたよりも速かったのか、驚いている。俺がオーシャンエッジで斬りかかる。そして斬った。今のはそこそこ深そうだ。だが、今度はドライマーが前脚の爪で裂こうとしてくる。オーシャンエッジで防ごうとする。 だが、ここで予想外の出来事がおきる。なんとドライマーの爪の軌道が変わった。単純に突っ込んでけるのではなく、うねうねしながら迫ってきたのだ。使い慣れてないオーシャンエッジでは防げなかった。俺の体から血が流れる。深手ではないがそこそこ斬られた。

 その時、メラとキララがアンデッドスライムた対峙していた。


 無事、クエストをこなした俺たちは報酬を受け取り、ギルドで飯を食おうとしていた。

「そういや俺この街のギルドのメニュー初めて見るな。て言っても、アルビダイヤとあんま変わらないのか?」

「基本はね。でも何個か聞いたことのない名前の料理がいくつかあったわよ」

 伊達にこの世界で俺よりも生きてるメラが知らない料理なんてあるのか? と思いつつ、メニュー表を見たら、

「ん?カレー?」

「そうよ、カレーなんて聞いたこともないわよ」

 待て、カレーってあのカレーか? なんでこの世界に?

 その時、珍しく酔っ払ってない篠宮が正直的なことを言った。

「実はこの料理、私が広めたんだよね〜」

「「「!?」」」

 これにはさすがに驚く。だって……こいつの名前、そしてカレーを広めた張本人だということから分かるのは、篠宮は俺と同じ日本人だ。

「おい篠宮、ちょっと来い」

「なになに〜?」

 興味津々でついてきた篠宮とギルドを出て近くの狭い路地裏で話す。

「お前、出身国は?」

「日本」

 即答された。まぁ分かってたけど。

「そういう、キョウ君だって日本から来たんでしょ?」

「ああ。ところでお前はいつからこの世界に?」

「3年前からだよ〜。だから君よりも私のほうが先輩ってこと!どうどう?私のこと敬おうって気持ちになった?」

「いやなってないが」

「チェッ」

 とはいえこれは正直うれしいことだ。きっとまだ俺の知らない情報とかをたくさん知ってるはずだ。と、期待してたところに今度は篠宮が質問してくる?、

「キョウ君はさ、日本で何やってたの?」

「……それは言わん」

「なんで?いいじゃんそんぐらい」

「なんでもだ。絶対に言わん。逆にお前は何をしてたんだ?」

「就職してなかったんだよね〜。だから適当にバイトして、酒を飲みまくってた」

 こいつこの世界に来てからもなんにも変わってないのか。……いや、ハンターという職業に就いただけでも変わっているのか。俺は……何か変わってるか?

「じゃあそろそろ戻ろう?私腹減ったー」

「分かった。久しぶりにカレーでも食うとするか」

 ギルドに戻った俺たちだが……。

「いいじゃん。今日は日本人仲間に出会ったことのお祝いで飲みまくろう!」

 相変わらずうるさい。

「それは断る」

「えぇ〜!たくさん飲んで私の気持ちを理解してよ〜。この酒をやめれない気持ち。分かってよ〜」

「「「無理だな(だね)」」」

 全員でハモった。

「ええぇぇぇ!!」

 

とにかく、篠宮がAランクハンターなのは分かった。酔っぱらっているのだけは心配だが。

 ついに俺のパーティーが結成した。

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