表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自殺請負人ー依頼は、命の終わらせ方ー  作者: マイライト
黄昏の老賢者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/89

第七十四話 夕暮れに約束を重ねて

【注意事項】

本作品には自殺や精神的に重いテーマが含まれています。

読む際にはご自身の心身の状態を十分にご考慮ください。

心の不調を感じた場合は、無理に読み進めず、専門機関や信頼できる人に相談されることをおすすめします。


※この作品はフィクションです。登場人物・団体・事件はすべて架空であり、現実の自殺や暴力を肯定・助長する意図はありません。

坂本:「お前たち遅くなってすまない。そして、ありがとう、俺を待っててくれて」

坂本:「よし、じゃあ始めようぜ。いつもとは少し違う、いつも通りの補習を」

坂本:「そういう時だからこそ、お前はいつも通りでいることが大事だろ。今がチャンスだ、今彼女は一番誰かにそばに居て欲しいと思っていると思うから」


腰山:「……先生、じゃあさ。久保田が“いつも通り”でいるって、具体的にはどうしたらいいんすかね?」


長谷川:「そうだな。久保田って案外、不器用だからさ。ほっとくと一人で抱え込むし。……だから、まぁ、俺らでもできることがあれば手伝うよ。」


坂本:「ふたりとも、いい友達だな。だが——最後の一歩は久保田、お前が決めるんだ。」


腰山:「あぁ、背中くらいならいくらでも押してやる。倒れそうなら支えるし、逃げんなって時は引っ張る!」


長谷川:「……でもさ。告白って“完璧なタイミング”とか“正しい言葉”とか、そういうのじゃないと思う。久保田が本気で伝えたいと思う気持ち、そのまま言えばいいんじゃないか?」


坂本:「そうだ。相手が弱ってる時こそ、優しさはまっすぐ届く。難しく考えるな。“そばにいるよ”って、それだけでも十分な時がある。」


腰山:「久保田。お前なら言えるだろ、ちゃんと。」


長谷川:「うん。ずっと支えてきたの知ってるしな。……大丈夫だよ。」


久保田は、二人の言葉にゆっくりとうなずいた。

胸の奥にずっと重く沈んでいたものが、少しずつ溶けていくようだった。


久保田:「お前たち、ありがとう!」

坂本:「よし、じゃあ、約束通りババ抜きするか。お前たちの進路を聞きながら、」

4人で静かに沈む夕日を眺める。

風は少し冷たいけれど、心は温かい。


久保田:(心の声)

(こうして見る景色も、きっと忘れられない――)

腰山と長谷川も、それぞれの思いを胸に、静かに笑った。

友情と少しの恋心が交差する、春の温かな夕暮れだった。


互いに拳を合わせ、笑い合う。

冬の帰り道で感じた寂しさも、焦りも、すべてが報われた瞬間だった。


久保田:「これで……進路も決まったし、また一緒に帰ろうな。」


腰山:「当たり前だろ。」


長谷川:「うん、これからもな。」


久保田:「今日は色々ありがとうございました。坂本先生」

坂本:「柄にもねえこと言ってんじゃねえよ」


放課後、

福田:「坂本先生、こんなに遅くまで」

坂本:「今日は徹夜だ。」

3人は久しぶりに並んで帰った。

外は暗く、風は冷たいけれど、心は温かい。


久保田:(心の声)

(本当に、みんなと一緒に歩ける日が来たんだ……)


3人の足取りは、受験という壁を越えて、少しずつ大人へと近づいていく未来を感じさせた。

夜の風が冷える。補習が終わって家へ向かう途中、久保田はスーパーの明かりの前で、ひとり立ち止まっている深見を見つけた。


深見は手に小さな買い物袋を下げて、街灯の光の中でぼんやりと空を見上げていた。

久保田は胸の奥がぎゅっと縮むのを感じながら、そっと近づく。


久保田「……深見?」


深見が驚いたように振り向く。

その目には、少しだけ疲れが滲んでいる。



いつもご愛読賜りまして、誠にありがとうございます。


重く深いテーマに向き合いながらも、登場人物たちの物語はなお続いております。


彼らの心の揺れや選択の行く末を、これからも温かく見守っていただけますと幸いに存じます。


一歩ずつ前へ進む姿を、読者の皆様と共に感じられますことを心より願っております。


次回も変わらぬご厚情を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。


―――――――――――――――――――――――――――――――――

次回更新日:


【お知らせ】今週の更新について

いつも作品を読んでいただき、ありがとうございます。

最近の地震の影響や情勢を踏まえ、読者の皆さまの心情に配慮し、

今週の更新を お休み させていただくことにしました。

楽しみにしてくださっている方には大変申し訳ありません。

作品自体は継続して執筆しており、来週以降の更新に向けて準備を進めています。

再開予定:12月21日(予定)8話更新。


これからも温かく見守っていただければ幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ