ミメラジーナさんの病
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ミメラジーナさんが倒れた事は、すぐにシャーラン君に伝えられ、ミメラジーナさんは王都の病院に運ばれた。
王立病院の医師は、貴族の出身なので魔力の病気にも詳しい。
「原因不明ですか?」
「ええ、貴族の身体には血流とは別に魔力流というのがあるのですが、お母様の魔臓で作られた魔力流が自分の身体を攻撃しているように見えます。
しかし、なぜそのような事が起こるのかわからないのです。
ただ、お母様の魔臓は王族並みに大きい。
王族には特別な病気があると聞いていますから、王族の侍医団か、魔臓研究が進んでいるラフラン群島王国に行くか、どちらかでないとわからないでしょう」
「侍医団かラフラン群島王国…」
シャーラン君は、なぜか考え込んでしまったので私は医師に聞いた。
「侍医団の方に診察していただくわけにはいきませんか?」
「私の方から問い合わせをしてみるつもりですが、こちらの王族は魔力が少ない…おっとこの話は無かった事に」と医師は言って去って行った。
「シャーラン君どうする?」
病室は個室で寝ているミメラジーナさんと私達以外に人はいない。
「ジェンナ、俺ラフラン群島王国に行こうと思う。
実は、母さんはラフラン群島王国の出身なんだ。
父さんが飛竜の研究でラフラン群島王国に行った時に
母さんと知り合って、結婚を反対されたから駆け落ちして来たって聞いた。
だから、向こうには母さんと俺を良く思わない人がいるかもしれないけど、母さんの病気を治す為なら、俺行って謝って母さんの病気を治してもらいたいんだ」
「そうだったんだ。ミメラジーナさんはラフラン群島王国の出身者だったのね」
「そうなんだ。だから向こうへ行けば、ここの侍医団の先生に診てもらうより確実に治療法がわかると思う」
「ラフラン群島王国にはどうやって行くの?」
「海を越えた先にある島国って聞いているから、飛竜で行くしかないと思う。
「クゥにシャーラン君とお母さんが乗って行くの?」
「そこが問題なんだよな。青飛竜は小さいから、母さんが横になるスペースが無いだろ?
母さんを赤飛竜に乗せて、俺が操縦しても良いけど、母さんの青飛竜がラフランの位置を知っていると思うんだ」
「お母さんも青飛竜を持っているの?」
「そう、クゥの母親。里は赤飛竜はたくさんいるけど、青飛竜は今クゥとその母親しかいない」
「えっ青飛竜って里に2頭しかいなかったんだ」
「父さんが乗ってた青飛竜が番で、クゥはその唯一の子供だったんだ。父さんと母さんが駆け落ちする時にペアの青飛竜に乗って帰って来たって祖父さんが言ってた」
「それじゃ、ラフランに行くなら、そのお母さん飛竜も行かないとね。
じゃあ、私が行くわ。今空間収納に卵が入っているから仕事できないし、それに私ラフラン語が話せるから向こうの人と会話ができるわよ」
「お前って無駄にスキル高いよな。ラフラン語なんていつ覚えたんだ?」
「ラフラン語の本を読む為に文字を覚えて、図書館の司書さんがラフラン王国出身の人だったから読み方を
教えてもらったの。だから行って良いでしょ?」
「お…おう、こっちこそ、よろしく頼むわ」
という事で、お母さんを乗せた赤飛竜をシャーラン君が操縦して、私がお母さん飛竜に乗って行く事になった。
「クゥは?」って聞いたら、シャーラン君と私がお母さん飛竜とお出掛けするのにクゥが黙っているわけが無い。
クゥはたぶん一緒に来るだろうと思っていると。
(そうだね、たぶんというか絶対に付いて来る気がするよ)
そうして私達はラフラン群島王国に行く準備を整えた。
海を渡ったとこにあるというその国は、どんな所なのだろう?
私は不安の中にもミメラジーナさんの病を絶対に治すんだ!と強く心に誓った。




