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TRPGで使ったPC達を深掘りしてみた(芸人編)

作者: ジョージ
掲載日:2022/10/06

呼吸が苦しく、動悸が止まらない。

玉のような汗が滴り落ちている。

助けて…。助けて。死ぬ。このままだと死ぬ。苦しい。苦しい。苦しい。苦しい。苦……。

俺は声にならない叫びを上げて助けを求めていた。

返事すら返ってこない。当然だ。誰もいないのだから。


勤務先の工場の物置で備品チェックをしていたところ、外側から鍵をかけられ、閉じ込められてしまった。

閉所がかなり苦手な俺は、発作を起こしてしまっていたのだ。


犯人の見当はついている。

おそらく職場内での横暴さで有名な上司の仕業だろう。

いじめの標的にされていた同期をかばい、ターゲットが俺に切り替わってしまったのだ。


それ以降、度々こうした嫌がらせを受けるようになった。

今回は、少し度が過ぎている。

このままいくと、本当に死んでしまうかもしれない。

すがる思いである人物に電話をかける。

10分できてくれた。


「……無事か?」

クールな第一声と裏腹に青ざめた表情でそいつはやってきた。額には脂汗を浮かべ、荒い息をゼェゼェと吐いている。

俺の不幸の原因であり、幼馴染で会社の同期である。


ありがとうって言いたいのにパニックで言葉が出ない。話せないって結構不便だな。


沈黙が続いた。

鉛のように重くなった口をモゴモゴ動かしながら、か細い声でそいつは言った。

「…困ってたら、いつでも言ってくれよ…?助けられてばかりは性に合わないから。」

ただ首を縦にゆっくり振った。

罪悪感を感じているのか、落ち着くまでずっとそばにいてくれた。

30分ほど経った時、ようやく気持ちが落ち着いて感謝の言葉を伝えられた。家まで送ってもらい、風呂に入ってすぐに布団に潜り込む。


長くいてもあいつに気を遣わせるし、転職先考えなきゃな。

YouTubeでもやって見るか?面白そうだしw

横になりながら、そうぼんやりと空想に耽っていた。


時刻は早朝4時。あまり寝ている時間は無さそうだ。

異常かもしれないが、これが日常だった。


その後、ストレスによる精神疾患を患い、彼に感謝しても仕切れないほどの救済を受けるのだが、それはまだずっと先の話である。



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