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ep10.『聖母と道化、その支配人』乱入


「……無くした?」


思わずドキリとした俺は聞き返す。


ええ、と上機嫌な水森唯は頷いた。


「私、ずっと前から大切にしてた指輪があって──────────でも、最近になって無くしちゃってることに気付いたの」


まあ、玩具の指輪だからそんなに高いものじゃないんだけどね、と水森唯は笑った。


「……変よね。中学生にもなって玩具の指輪やコンパクトを宝物にしてるだなんて」


水森唯が随分と気にしているかのようにそう呟いたので俺は首を振った。


「何言ってんだよ!今どきそんなの全然普通だって!」


小泉なんてもっとなりふり構わずに全力投球で趣味のものを買い漁ってんだぜ?と俺が言うと水森唯はポカンとした表情でこちらを見つめる。


「それに“プリアリ”?って大人をターゲットにした商品とか出してんだろ?なんかめっちゃ高いやつ?」


俺がそう言うといつの間にか後ろに立っていた店員がうんうんと頷く。


「そうですね。確かに、プリアリは成人女性をターゲットにした高額なジュエリーシリーズも展開していますし」


「てかビックリした!なんなんだよ店員さん!?」


反射的に俺がそうリアクションすると店員はなおも話を続けた。


「幼女向けのコンテンツと見せかけてですね、意外にもストーリーは骨太で特撮や一般向けドラマでも定評のある脚本家を起用していて──────」


おいおいおい、なんなんだこの店員は。



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