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ep10.『聖母と道化、その支配人』 お姫様の鏡

「何かいいやつでも見つけたのか?」


水森唯の視線の先には“プリアリ”のガチャガチャ台があった。


[小さなプリンセス アリア]


水森唯がどっぷりと浸かっているジャンルだ。


よっぽど好きなんだろうな。


『プリアリ新作入荷!人気アイテムの再販です!お早めに!』


台の上には派手な手書きのポップが踊っている。


ご丁寧にキャラのイラストまでマジックで描かれている。てか、ゲーセンやアニメショップって手描きイラストのPOP率が高いな?


店員の趣味なんだろうか。それともよっぽどプリアリを推してるとか?


「……新作ガチャ?どれどれ」


何気なくその台を覗く。


『小さなプリンセスアリア コンパクトミラーコレクション』と銘打たれた文字が目に飛び込んでくる。


ふむ。


コンパクトミラー?鏡ってことか。


ガチャガチャ筐体にセットされた台紙には数種類のコンパクトの写真が並んでいる。


「……これね、アリアが変身する時のコンパクトで」


歴代のシリーズのアイテムがラインナップされてる人気のガチャなのよ、と水森唯がやや興奮気味に筐体の横を覗き込む。


「……あ!」


水森唯は更に興奮したように声を上げた。


「……残り3個しかないわ!」


つられて俺も横からガチャガチャ筐体を覗き込んだ。


確かに、大きめのガチャ玉は残り3個しかないのが見て取れる。


「回そうぜ。せっかくだからさ」


そう言いながら俺はガチャ無料チケットを水森唯に手渡した。

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