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ep10.『聖母と道化、その支配人』 男のロマン

俺達はゲーセンの端、ガチャガチャが置かれたスペースに移動した。


ざっと2〜30台ほどのガチャガチャが置かれている。


ふむ。


最近はいろんなモンがあるんだな?


小学生の頃、近所の商店にあったちょっと胡散臭いガチャに小遣いを注ぎ込んだ事があったけ。


ドラゴンが巻き付いた勇者の剣のキーホルダーや偽クロムハーツみたいな指輪。


鞘から抜ける日本刀のキーホルダーもあった気がする。


どれも宝物にして大事に仕舞ってたっけなあ。


そう、どれも俺にとってお宝だったからな。クッキーの空き缶にまとめて入れて押入れに隠してて───────────


ただ、大事にし過ぎてどこに仕舞ったかわかんなくなっちまったんだけどさ。


ガチャガチャという行為そのものが久しぶりだった俺は置かれた台を少し見て回ることにした。


けど、ここにあるのは俺が夢中になってたガチャとはちょっと系統が違うようだ。


近所の商店の店頭にあったのはある意味じゃ海賊版、人気のアニメやゲームに出てくる武器やアイテムが無許可で商品化されたものだった。

(もっとも、小学生の頃の俺はそんなことを全く理解していなかったが)


ここのゲーセンに置いてあるガチャの商品は大手メーカーが発売しているちゃんとしたものばかりだ。


まあ要は、ちゃんとした公式・オフィシャル商品て事なんだな。


人気のキャラのミニフィギュアやキーホルダー、ちょっとしたポーチやフィギュア用の小物に使えそうなミニチュアマスコットもある。


せっかくの無料券だ。ここで何かちょっとでもいい物を持ち帰らないと損だよな。


「……あ!」


俺が台を物色していると─────────水森唯が小さく声を上げた。


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