表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

952/1123

ep10.『聖母と道化、その支配人』 sold out

「……つまり……どういうことだってばよ?」


結局のところ、何がどうしてこうなってるのか理解できない俺はそのままストレートに尋ねる。


「ま、多少多めにグッズを購入しても購入特典のブロマイドを売れば元を取れるでしょ?」


だからグッズが売り切れてるってのもあるんじゃないかしら?と答える水森唯の言葉の意味が俺にはわからない。


「グッズをたくさん買っても実質無料になる可能性もあるってことか?」


俺がそう口にすると水森唯は頷く。


「……その可能性もあるわね。ブロマイドは全36種だから、レートの高いキャラを当てればの話だけど──────────」


レート?


そんなのもあるのか。


「それってさ、人気のキャラだと高く売れて不人気のキャラだと安値になるって意味?」


なんて世界だろう。俺にはさっぱりわからない。


そうね、と水森唯は相槌を打つ。


俺はもう一度“アイぷり”の特設スペースを見つめた。


見事に[大豪院ハルト]のグッズだけ無くなっている。


よく観察すると、前に小泉が推していた[ゆずきゅん]とやらのグッズも品薄になっている。


なるほど、人気キャラから順に品切れを起こしてるってことか?


そこでふと、俺はある可能性に行き当たる。


「……これってさ、今日俺は[大豪院ハルト]のグッズを買えないって意味か?」


水森唯は無言で頷く。


……マジか。


もっとも、小泉にプレゼントするグッズを買うのが本題では無いとはいえ───────────ちょっと困るんじゃないか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ