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ep10.『聖母と道化、その支配人』 奇妙な予兆

よっしゃ!

上出来じゃねぇか。


ああ、と俺が頷いた瞬間に予鈴が鳴った。そろそろ昼休憩も終わりだ。


「じゃあさ、放課後一緒に帰ろうぜ」


今日は部活あるか、と俺が尋ねると水森唯は首を振った。


「……最近、ちょっと休んでて」


ん?


女子バスケ部だろ?水森は。


休んでる?


時間を戻る前────────────と言っても、何回か前の話だが─────────水森唯はは熱心に部活に取り組んでたんじゃないのか?


確か、その更に前は経済的な事情で部活を断念していた時期もあったと思うが……


どういう事だろう。


俺はいつか見た、シュートを打つ水森唯の真剣な横顔を思い出した。


そうだ。


水森唯はバスケが好きなんだよ。


それは確かな事なんだ。


それなのに、部活を休んでる?


妙に引っ掛かる。


けど、それが事件とどう繋がって来るかなんて俺にはてんで見当がつかない。


ともかく、だ。


それを含めて探るにはまたとない機会じゃないか。


逆に、バスケ部の部活が終わるまで待ってたら探れないことも出て来るかもしれねぇしな。













千載一遇とも言えるチャンスを得た俺は────────放課後になるのをひたすら待った。



あんなに熱心だった部活を休むなんてな。

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