ep6『さよなら小泉先生』 好奇心は猫以外も殺す⑤
自分で起こした行動なのに
「……うっそ。マジで柔らけぇな」
俺は思わず口走ってしまう。
とろりとして熱を帯びた柔らかな箇所に俺の指は更に沈み込む。
元々薄い暗い小屋だからな。中がどうなってるかなんてよくわからない。
少し動かす度に小泉(13)の表情が赤みを帯びてくる。
「……っ!……んっ」
か細く漏れる声に連動するように俺の心臓は大きく跳ねる。
「今更、もうやめてとか言っても遅いからな」
こっちだってもう止めらんねぇし、という俺の言葉に小泉(13)は小さく頷いた。
「……佐藤君」
身体がなんか……変な感じがするの、と小泉(13)の口から弱気な言葉が溢れる。
「……さっきまでのテンションはどうしたんだよ?え?」
俺は更に奥深くに指を潜り込ませた。
「……あ!」
たまらず小泉(13)は声を上げ、身体をのけぞらせた。
柔らかく温かな箇所はまるで引き摺り込むかのようにズブズブと俺の指を捉える。
粘り気を帯びた蜜のような洪水が何もかもを巻き込んで飲み込んでいく。
どこか幼さの残る小泉(13)の言動とは裏腹に、その成熟した身体の方は俺を捕らえて離すまいとしているかのように思えた。
「……お前さ、てっきりまだまだガキだと思ってたのに────身体の方はこんなにやらしいんだ?」
少し意地悪に俺が揶揄うと、小泉(13)は顔を真っ赤にして目を逸らした。
「……そんなにじっと見ないで。恥ずかしいし、それに──────」
わざとじゃなくて身体が勝手に反応してるの、私の気持ちとは関係なくて、と小泉(13)は言い訳をする様に小さく言った。
まあ、それは俺だって同じだしさ。
俺らの年頃ってのは───────気持ちと身体がてんで勝手に暴走するものなのかもな。
感情と身体を掻き混ぜるように俺は深い部分に潜り込んでいく。
小泉(13)の中に侵入した指はいつの間にか二本、三本と増えていた。
「……ああっ!」
流石に堪らず小泉(13)が声を上げる。
まあ、そうだよな。急にこんなに入れたら流石に痛いよな。
「……痛いか?」
だからってやめられないけどな、と俺が言うと小泉(13)は必死に絞り出すように答えた。
「……ううん。佐藤君だから─────だから、嫌じゃないよ」
それはどうも。