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ep5. 『死と処女(おとめ)』 初めてでも優しく挿入出来る素材

まともに朝食を取れて良かった。

朝食を食べ終わり、食器を洗い終わった俺と小泉は再び離れの部屋に戻った。


学校に行くには少しだけ早い時間帯だった。


お前に渡す物があるからちょっと待ってろ、と言い小泉はまた何かを探し始めた。


キチンと部屋を片付けないから探し物が見つからんのだろう。


いい加減に少しはキチンとしたらどうだ小泉よ。


漫画本が高く積まれたローテーブルの上に紙袋が置いてあるのが目に留まる。


なんだ?菓子類だろうか。


俺は何気なく紙袋の中の箱を出してみる。


食い物なら勝手に食ってやろうと思っていた。


ピンクっぽいパッケージの立方体の箱は未開封のようだった。


「弱酸性 クリーンシャワー 乳酸プラス」と書いてある。


駄菓子屋に置いてあるようなチューペット系の飲み物?ゼリーっぽいものが入っているようだった。


「4本入り」とパッケージにあるので一個くらいもらってもいいだろうか。


俺は小泉に声を掛ける。


「センセェ、この駄菓子みたいなの貰っていいんか?」


駄菓子?そんなものあったか?と小泉はこちらを見ずに返事をする。


「なんか乳酸菌風味の飲み物?かゼリーみたいなやつ。箱に入ってたんだけど」


小泉の返事を待たずに俺は箱を開けた。


中には透明なチューペットみたいな物が4本と飲み口用パーツ?みたいなものが個包装で4本入っていた。


『乳酸プラス』と書いてあったので白っぽい色かと思ったら透明だったので意外だっった。


そのまま飲めばいいのに飲み口みたいなのも別に入ってるんだな。


細長い形状のパーツを本体に差し込む形式になっているようだった。


箱の中には取説らしき紙とビニール袋4枚が入っていた。


粉ジュースか何か付属していて、混ぜると色が変わる仕掛けでもあるのだろうか。


俺は取説を開けてみる。


「佐藤、お前な……それは飲み物じゃないぞ?」


俺に気付いた小泉が呆れたように呟く。


「え?違うのか?」


俺は取説に書かれた文字列を見て目を疑った。


「終わりかけの生理を優しく洗浄!」


「デリケートゾーンを優しくケアします」


「初めてでも優しく使えるソフト素材」


「挿入しやすい親切設計」


え……??


これって何なんだ……???


少なくとも飲み物や食い物でないことだけは理解できた。


「センセェ、これって何に使う物なん……?」


なんとなく嫌な予感がした俺は慎重に小泉に尋ねる。


「ま、要するに腟内洗浄に使う物なんだろうな」


小泉はこともなげに言い放つ。


「は!?」


腟内って……


俺は途端になんだか滅茶苦茶恥ずかしくなった。


そこに書いてあるだろう?よく読め、と小泉は取説を指さす。


どゆこと??


膣内に入れる???


え????


女性用のTEN◯Aみたいな物なのか??


小泉が使ってる???


え???





俺の頭の中はパニックになった。


は??小泉がコレを??え???

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