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ep4. 「暴かれた世界」 他人の性癖は理解し難い

やっぱガッツリ食いたいわ。量が足りねぇ。

プレーンオムライス 1080×4=4320

コーラ       580×3=1740

ハニーバタートースト550×3=1650

ケーキセット    800×3=2400

チェキ       880×3=2640



合計12750円


意味がわからない。


あんな小さいオムライスやケーキをちょっと食っただけで一万超えるのか。


佑ニーサンの奢りだから別に構わないんだが、前回のすたみな太郎とのギャップが凄すぎて俺は戸惑った。


メイドカフェってのはよく分からん商売だなあと思った。


まあ、いいけどさ。佑ニーサンや店内に居たヲタっぽい常連客みたいなのが喜んで通うのだろうか?


メイドとセックス出来る訳じゃないのにこんな金額払うんだな、大人ってよく分からんなあ、と俺は思った。


じゃあセックス出来たらそれでいいのか?って言われたらそれもよくわかんねぇな。


メイドの良さが俺には全く解らなかった。


俺はウエイトレスやゴスロリとの区別が付かないしな。全部同じに見える。


じゃあなんならいいんだよ?って言われたら難しいんだけどな。


選べるんだったらやっぱりチャイナドレスだろうか。


身体のラインが出てる方がいいに決まってるだろ?


スリットからチラチラ見える脚とかいいよなあ?


やっぱどう考えても巨乳の方がいいだろ?むしろ巨乳が嫌いな男なんて世の中に存在しねぇし。


それに引き換え小泉は哀れなほど胸がまな板だったよな。


まな板ならまな板らしくパッドで盛ればいいだろうにな。


まあ、普段からヲタ活に全ツッパな小泉だから身だしなみとか二の次だよな。


これからどうやって生きてくんだろうな。気の毒ではあるな。


さっき店内に居たようなヲタっぽい男の方が話が合うんだろうな。


ま、俺には関係ねぇけどさ。


帰路につきながら俺はぼんやり考えた。


「なあ、そういえばさ、さっき道端で不審者に会ったんだけど」


俺は神社の前での出来事をふと思い出した。


なんとなく口に出してみると、概史がそれに反応した。


「え?全裸とか露出系っスか?」


「いや、逆。顔とか隠してた」


「何スかそれwww」


ん〜?プレイとかじゃなくて〜?と車を運転しながら佑ニーサンも会話に加わる。


「いや、プレイとかだったらこんな昼間にやらないんじゃないスかね?よく知らないんスけど」


「逆かもよ〜?あえての昼間に何かの撮影とか〜?僕もよく知らないけど〜?」


いつもの事だが二人とも適当な発言ばっかりだからな。全くアテにならない。




結局、謎の不審者については何も判らなかった。


結局何だったんだ。あの不審者。

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