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★ep10.『夢千夜』聖母と道化、その支配人 第十夜

「……わかってんじゃねぇか。見つかったら終わりなんだ」


そう言いながら小泉の腰を抱き寄せた。


「……っ!」


小泉が小さく反応する。


もうわかってんだ。俺も小泉も。


どうやったって逃げられない。


本当のところは─────────────────もうお互いに理解しあってる。


「観念しなって」


俺は片手で小泉の腰を掴み、もう片方の手で長テーブルの上のものを払い落とした。


派手な音を立ててペンライトやうちわ、メイクポーチが落ちる。


ペンライト?


演者側がどうしてペンライトなんて持ってるんだかよくわからないが──────────────


「……あ!コラ!ポーチを落とすな!!!」


小泉が血相を変えた様子で俺に抗議する。


「なんでだよ。どうでもいいだろ」


床にはカラフルなメイク用品が散らばっている。


「割れるだろうが!!パウダーやチークが!!」


小泉が何か文句を言ってるが構うものか。


俺は小泉の両肩を掴み、長テーブルの上に押し倒した。


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