表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1103/1123

★ep10.『夢千夜』聖母と道化、その支配人 第八夜

「ちょっ……みんな待っ───────────」


皆に続いてステージに向かって駆け出そうとする小泉の手を引っ張る。


「……っ!?」


小泉がビクリとした様子で俺の顔を見つめる。


「─────────もうわかってんだろ?」


そう、俺が口にしなくても────────────小泉はこれからのことをよく解ってる筈なんだ。


「そうだろ?センセェ」


俺は小泉を楽屋に引き込むとドアの鍵を掛けた。


カチャリという安っぽい金属音が室内に響く。


「……!!」


そう。


楽屋なんて言っても地方都市の公民館の会議室の一室なだけだ。


新しくもなんともない、ややくたびれたただの会議室。


出された長テーブルとは別に、奥の方には折りたたんだパイプ椅子と長テーブルが積まれている。


ふれあい祭りみたいなイベント以外では普段は使われている形跡はない部屋だ。


だけど。


今この瞬間この場所は─────────────ご当地アイドルの楽屋で──────俺達はプロデューサーとアイドルって関係なんだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ