表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1079/1123

ep10.『聖母と道化、その支配人』景色

「……!」


元祖スタア☆レモネイドのファイナルライブ─────────────


水森唯の祖父はどんな気持ちでこれを用意したんだろう。


「みんな。ちょっとここに立ってみないかい?」


水森唯の祖父はにこやかにそう提案する。


「え!あーし達、上がっていいんです?」


いち早く反応したのは上野綾だった。


「……」


諸星キクコは何か言いたそうにステージを見つめて棒立ちしていた。


「ちょっとだけだから……ね?」


躊躇している諸星キクコの手を引っ張っているのは水森唯だった。


「え、ええ……」


佐々木と小泉も続いてステージに上がる。


「わあ……!」


メンバーから思わず歓声が上がる。


俺もついでに上がらせてもらったが───────────────ステージから見える景色って別世界なんだな。


ビビって足がちょっと震えそうだ。俺は皆にバレないように深呼吸する。


本番当日─────────────新生スタア☆レモネイドが見る景色はどんなものなんだろう。


「今日はレッスン着だけど、本番当日はステージ衣装でここに立つんだものね……」


佐々木が感慨深げにそう呟く。


本番の日は目前まで迫っている。


準備は何もかも万端、あとはコンディションを整える事ことぐらいだろうか。


俺達はステージから降り、改めてトラックを眺めた。


俺達はこの規模のステージにふさわしいライブを観客に届けることが出来るだろうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ