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ep10.『聖母と道化、その支配人』息遣い

「……っ!!」


気づけば俺は───────────小泉の腰を抱き止めていた。


「大丈夫かよセンセェ」


小泉は黙ったまま動かない。


「───────あっ……」


バックでは曲が流れ、サビ部分が終わろうとしていた。


どうしたんだろう小泉は。


疲れちまって動けないのか?


それとも。


やっぱこのスケジュールに無理がある?


まあそうだよな。


いくら小泉がまだ二十歳だからって言っても普段からダンスやり慣れてる中学生と同じようには動けない。


体力の差だってあるだろう。


そもそもさ。


小泉が中学の頃は帰宅部か、よくて漫画研究部とかだろう。(美術部ってセンもあるが)


ダンスが出来るかどうかってハナシ以前の問題でさ、基礎体力が違いすぎるんじゃないか?


朝6時頃に起床して身支度して8時前に登校してさ、そっから授業して部活して美術室の後片付けして残業してそっからレッスンに合流だろ?


やっぱキツイよな。


小泉は黙ったまま何も言わず、ただそのまま固まっているようにも思えた。


少し荒い息遣いが聞こえる。

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