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ep10.『聖母と道化、その支配人』託されたもの

え?なんだ?


小泉が仕上がっていないのは俺の責任って意味か?


まあそうだな、任命責任っていうもんがあるだろうし。


俺がどうにかしなきゃいけないんだよな?


グルグルと思考を巡らせるが何も解決策など思い浮かばない。


小泉の業務もそこそこ多いんだよ。(それでも運動部の顧問や小学校の教員より随分とマシだと本人は言っていたが)


そして上野も下の兄弟の世話があると言って帰宅し───────────────俺と小泉、水森唯だけがボーリング場に残された。


「……」


重苦しい沈黙が流れる。


「…‥佐藤君」


これ、と言って渡されたのはジャラジャラとした鍵束だった。


「これは───────────?」


俺がそう訊ねると、水森は言葉少なくこう答えた。


「鍵。ここのボーリング場の」


他にもレジや自販機や設備の鍵が全部ここにある、と視線を落としながら遠慮がちに俺に告げる。


「今日からこれを託すから──────────」


佐藤君の采配で自由に使って欲しい、と水森は俺に言った。


俺が!?


こんなご大層な鍵、俺が預かってていいんだろうか。


「わかった」


けど、ここで断る訳にはいかないよな。


残された時間でなんとしてでも“新生スタア☆レモネイド”を舞台に上げなきゃいけないんだから。


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