表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1052/1123

ep10.『聖母と道化、その支配人』 ポジション発表

「……次に……緑の“ポップン・メロンソーダ”のポジションだが────────」


佐々木七海。お前にやってもらう、と俺が告げると場内にまた歓声が上がった。


「えー!!佐々木っちがメロンちゃん!?」


絶対可愛いじゃん!と上野が佐々木にハイテンションで抱きつく。


「……そう」


肝心の佐々木本人は冷めた様子だ。


やっぱり自分がどのポジションかなんてあまり興味が無いのかもしれない。


「このメロンソーダはみんなのムードメーカーだからな。佐々木の演技力と洞察力を買ってのことなんだ」


お前なら出来ると信じてるぜ、と俺が言うと佐々木はニヤリと笑った。


「……あら。買い被りすぎじゃないかしら」


ふふ、と佐々木は小さく笑い、チラリと横の小泉を見る。


ムードメーカーらしく、早速周囲の様子に気を配ってるんだろうか。


さすが佐々木だなと思いつつも俺は次の日ポジションを発表することにした。


「えーと。次に赤、キューティ・ストロベリーアイスのポジションだが─────────────」


上野綾、と名前を告げるとまたしても場内に悲鳴が上がった。


「きゃあああああ!!!マジで!!!マジで!!!!!」


マジであーしがストロベリーなの!?と上野は俺の肩に掴みかかる。


「いや……だからお前がストロベリーなんだって」


ここで嘘ついてもしょーがねーだろ、と俺が言うと上野はその場でぴょんぴょんと飛び跳ねた。


「あーしがストロベリー!?めっちゃ可愛いんですけど!??」


スクールカースト上位の一軍女子なのに何を言ってるんだろう。


元から学校じゃアイドルみたいなポジションに居るじゃねーか。


そんなに嬉しいもんなんだろうか。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ