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ep10.『聖母と道化、その支配人』スタァ誕生前夜㊹

それから俺はさっき花園リセから貰ったスタイリッシュなラッピングの菓子を取りだして小泉に手渡した。


「あ、そうそう。これリセさんからセンセェにお土産。てか二人ともめっちゃ仲いいのな。こういうゴシック風みたいなのがセンセェも好きなんだろ?」


白のレース風の紙包みに掛けられたシックなブラックのリボン。


小泉はメイドのバイトやってたくらいだからな。二人ともこういう系統が好きなんだろうな。リセさんは相変わらず趣味いいよな。


「……」


小泉は無言のままサテンのリボンを解く。


「なあなあ!それって菓子なんだろ?俺にも食わせてよ!ちょっと腹減っててさ!」


包みの中にあったのは──────────真っ白なマシュマロだった。


へえ、さすがリセさん。随分と可愛いらしいものをくれたんだな。気が利いてるじゃないか。


「……!!」


俺が感心していると────────────────小泉は一瞬驚いたような表情を浮かべ、それから小さく首を振った。


「これは私が貰った物だからな。お前にはやれん」


え?随分とケチだな。ちょっとくらい食わせてくれたっていいのに。


それから小泉は暫く黙った後、静かにこう言った。











「─────────いいだろう。スタア☆レモネイドに加入の件、受けてやってもいい」

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