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ep10.『聖母と道化、その支配人』スタァ誕生前夜㊴

……そうだ。


俺はなんかちょっと忘れてたんじゃないか?


別の世界線の水森唯は──────────首を吊って死のうとしてたんだ。


自宅では祖母が死んで、母親も自責の念から首を吊って既に事切れてた────────────


最初の世界線の水森唯も父親の暴力や経済DVに苦しんでたじゃないか。


やっと掴んだはずの水森唯と祖母・母親が無事の生存ルート。


これを逃しちゃいけない。


乗り掛かった船だ。


俺は最後までこれをやり遂げる責任と義務があるんだ。


新生スタア☆レモネイドのステージの成功。


これこそがこの世界線で絶対達成しなきゃいけないミッションなんじゃないのか?


俺はもう一度花園リセの顔を見た。


ご令嬢はいつものように優雅な微笑みを浮かべている。


──────────躊躇している場合じゃない。


もう後がないんだ。


知り合い全部に総当たりしたんだ。


もうこれ以上のスカウトは俺には無理だろう。


ここで五人目もメンバーを決めなきゃステージの幕は上がらない。







思い切って俺は────────────今までの経緯を正直に花園リセに打ち明けた。


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