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ep10.『聖母と道化、その支配人』現実世界に発生したバグ

「な……なんでしょうか」


俺は緊張を隠しきれないまま上擦った声でそう答えた。


なんだろう?


孫娘にはこれ以上近付くな的なやつか?


まあそうだよな。


祖父さん───────いや、水森唯からしたらほぼ父親の年齢みたいなもんだが─────────の視点で見れば俺は不穏分子でしかないだろう。


まあ、無理もないというか。もっともな話だろう。


離れて暮らしていた孫娘と娘が自分の元に戻ってきた。


ベストな環境で過ごさせてやりたいっていうのは当然の発想だろう。


まあ、仕方ないよな。


俺がそう納得しかけた時だった。


祖父さんの口から出てきた言葉に俺は自分の耳を疑った。


「……実は君に─────────アイドルのプロデュースをお願いしたいんだ」


??????


「…………は?」


なんて?


は???


アイドル?


聞き間違いか?


は???


空耳にしてもあんまりすぎる。


俺は思わず聞き返す。


「なん……なんです?」


俺があまりにも間の抜けた表情をしてたからなんだろうか。


祖父さんはゆっくりと、それでいてしっかりとした口調で───────────もう一度こう言った。


「君に───────アイドルをプロデュースしてもらいたいんだ」


????????


は??


意味がわからない。


俺は時間を戻ったのか?


これは夢なのか?


どういうことだ?


?????


この祖父さんは何を言ってるんだ?


この世界が変わっている?


それとも。









─────────────────俺が何度も時間を戻ったせいで世界がバグってしまったのか?


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