「小説家になろう」のアカウントをBANされた人は本当にランキング・ポイント操作目的で複垢を行っていたのだろうか?
最近、小説家になろう、夏のBAN祭りとまで言えるレベルにBANされる方が出ております。
中にはIDが5桁の古参ユーザーの方までBANされたとの報告すらあります。
BANされた人のツイートなどを見ると「よくわからない」「家族がアカウントを作ってて複垢認定された」など結構色々な報告があります。
一方で、BANされた人に対して「この複垢作家が」とけなす方がいるのも事実です。
なぜ、「小説家になろう」でBANされたら複垢作家としてバッシングを受けるのでしょうか?
規約違反行為はほかにもあるのに。
これに関する答えは「小説家になろう」で一発アウトになるのはほぼ複垢によるランキング・ポイント操作行為だからです。
まず「小説家になろう」において、同一人物が複数のアカウント持つ行為は規約違反です。
利用規約の11条及び14条の16ですね。
なので複垢行為は言うまでもなくダメな行為なわけです。
しかし、それ以上の危険物が複垢行為には含まれています。
それは複垢によるランキング・ポイント操作が行えるということです。
自分で複数のアカウントを作成し、自分の作品にブクマと評価を入れればもれなくランキング入りができる。
これは「小説家になろう」の評価・ランキングシステムの信頼度を大きく陥れる行為となります。
「小説家になろう」運営もこの評価・ランキングシステムの信用を毀損する行為に関しては非常に厳しく見ていますし、ズルしてランキング入りするなんて行為はみんなが嫌うのも当然と言えるでしょう。
しかし、一つ気になることがあります。
というのも、「小説家になろう」において一つのアカウントが一つの作品につけれるポイントは、最大でブックマークと☆5評価による12ポイントしか無いということです。
今日の総合日間ランキングの300位が182ポイント。
つまり、複垢で全部賄うとすれば、アカウントを15個作ったとしても12ポイント×15=180。
足りませんね。
16個アカウントを作ってようやく192ポイントでランキング入りです。
作ります?
「小説家になろう」の登録ってメルアド登録なわけですが、登録サイトのアドレスが書いたメルアドに届くので、使えるメルアドを16個も用意しないといけないわけです。
めっちゃ手間じゃないです?
フリーメールアドレスなんてまぁ簡単に取れますが、16個も用意するとなるとくっそ面倒だと思うんですよ。
それにそこまで露骨な複垢を作成なんてしてしまえば、運営もすぐわかるレベルでBANを言い渡せると思うんですよ。
とはいえ、1つや2つのアカウントをポイント増やす目的で作るのは効果が薄いと思うのです。
0ポイントから12、24ポイントにできるのは確かに効果がある気がしないではないですが……。
「小説家になろう」の複垢によるポイント操作は大体一発アウトです。
BANされてしまえば再取得も許されません。
もし、「小説家になろう」に帰ってこようとするならば、ばれないレベルでやろうとするとIPアドレスから端末から全部変える必要があります。
つまり、引っ越して、パソコン・スマホを別のものに変えたりしないといけません。
凄まじいコストが掛かります。
そして、万が一バレたらBANされた方の再取得は規約違反によりBANです。
仮にBANされてもいいから打ち上がりたい。
この考えもわからなくはないです。
しかし、BANされてしまえば「小説家になろう」での評価は消えてなくなります。そして複垢によるランキング操作をした作家として後ろ指を刺されます。
例え、その作品が「小説家になろう」のランキングの上位にあったとして、別サイトに投稿し始めたとしてもそれが同じようにヒットする可能性はどれほどでしょうか。
それは、実質ネット小説投稿サイトの最大手である「小説家になろう」のアカウントを懸けてまでやることでしょうか?
少なくとも私はそう思えません。
複垢による評価を切欠にしてランキングにあがっていった作品があるのは残念ですが間違いありません。
複垢によるポイント操作行為により一発BANされた方がいるのも間違いないでしょう。
12pt × nを得るために複垢というリスクを選んだ方がいるのは確かです。
しかし、メリットとデメリットを考えると複垢によるランキング・ポイント操作行為はそれほどに魅力ある行為と思えないのです。
案外、ランキング・ポイント操作目的で複数のアカウントを作成した人はそこまで多くないのではないでしょうか?