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第98話:進む道・計画の歌声



 そして夜が明けた。



 目的を再確認だが、破壊大司教を潰すことだ…そして世界七神皇帝を全て倒す…ライバルなんか一人だけでいい…。




 「向かう所は…ファイテンラスク………」寝起きのレイムの目の前に第3位の魔王、レジナインが姿を見せた。



 「いや~氷結の王国では地下を崩壊させるなんて…噂に聞く力は本当みたいね…」満面の笑みでこっちが警戒しような態度で話しかけてきた。


 「あなたは…」レイムの視界はぼやけていて、話しているのは誰かわからなかった。





 するとこの部屋でいつも寝ているロナが目を覚まし、レジナインの姿を見た。


 「なっ……なんでここに魔王が…どうやって…」レジナインは見た目とは裏腹に世界一の頭脳を持つ存在だ…噂では遥か上空にレジナインが創った電脳要塞がある。


 そしてレジナインの頭の中には全ての魔法の仕組みがある。


 魔王はどんな奴でも警戒は怠ることはできない……。





 「そんなこと今はどうでもいいじゃなか…」レジナインは興味がないことには一切関わらないが、興味を示すのは全てと言える。


 いいや……どうでもよくない………。



 「私は世界の状況を非常に危険だと思っている………私の住処でもある浮遊する電脳要塞や我が大魔王の城や…そして神々の領域が襲われ、崩壊する可能性が絶対と今現在想定される…」と後ろに椅子が現れ、ゆっくりと座り足を組んだ。


 「それは…どうゆうこと…」とレイムは恐る恐る質問をした。




 するとレジナインは頭をかき、悩んだ表情を見せた。


 「まさか、我々とこっちの情報量は圧倒的のようだな……まぁいい話を進めるが、襲う奴らは大体検討が付いている…破壊大司教を裏で操っているものがその首謀者だ………」



 「破壊大司教を裏で操っている者?…」レイムにはわからなかった。


 「ん…理解してないようだな…そもそもだが破壊大司教がなぜ破壊の神の6つの力であるものを全部集めることができたのか…それで裏にいる者の予想がある程度つく…」レジナインはもう答えはわかっている、その上で対抗策を考えている…。


 「まぁ、そうゆうことだからそこに向かえば何かわかるかもしれない…ということでその時は私も同伴しま~す…」と手を上げてそう言った。




 「えっ!なんで!」


 わけがわからない……。

 この人……。



 「私は大魔王様のために相手の所に一緒に乗り込んで研究していきたいの…」と天才頭脳にしては…という理由だった。



 「まぁいい、あなたの言った通り本当にファイテンラスク領域にあると信じましょう…目的ができても奴ら根城が分からなかったから…」レジナインが思うに、レイムの計画が穴だらけでそのまま進んでいたら逆に奴らに潰される所だった。

 


 「じゃあ、そうゆうことだから…」とレジナインが椅子から立った瞬間椅子が消え、呆れたようすで窓に向かって歩き出した。


 「あっ…そうだこれを伝えないと…」改めてという仕草をし、姿勢を正した。


 「我々の王、大魔王エマ・ラピリオンとあと5人は破壊神レイムと同盟を結ぶことを望んでいる…そのことも頭に入れといて考えてください……同盟はそれ以上の関係になると運命はなる…」そう言ってレジナインはす~と消えていった。





 そして少し静かな時が経った。


 「レイム様…」ロナはレイムにゆっくり近づいた。


 頭の中では色々なことが駆け巡っていた。




 基地を探すのはいいけど…大魔王がレイムと同盟?…絶対に何かある…利用されるのか…。




 「とにかく…根城を探すのは賛成だが、あっちから同盟とは考えてなかった………ねぇロナ…どうすればいい?」とレイムは予想以上に悩んでいた。


 「ロナでしたら…今は前に進むかと……進まないとわからないこともあります…」とロナは暖かく答えた…。




 「そう…そうだよね…」下を見て、今まだ自信が湧かないようすだった。

 「あの魔王が言った通り、進めばきっと何かあるはずです…」とロナはレイムの肩を擦った。



 まだ意思が揺らいでいるが、道など外すはずがない…。

 

 進む道など広いがとてもレイムには踏むことはできなかった…今は……。

 

 

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