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第96話:世界七神皇帝に加入



 「いくらあなたでも、俺の破壊の影には………」とペラーが調子乗り話した。



 だが「そうか…」とエマは笑みを浮かべた。

 その瞬間、デュラベルの中から赤いエネルギーが飛び出し、エマへと流れていった。

 

 エマは目を瞑り、戻ってきたような動作をした。

 

 「これで、かつての力を取り戻した…さぁ、一瞬で決してやろう…裏切り者がぁぁぁっ!」エマはかつてデュラベルに力を与えていた。


 そして今かつての力を取り戻した…今のエマは最強と言ってもいい。

 「さぁ、行くぞ…」エマは杖をトンと地面を叩いた。


 すると遥か上に大きな紅蓮の魔法陣が展開された。


 そしてその魔法陣の中から炎を纏った石…隕石がいくつも現れた。

 その隕石は2人に引き寄せられるように下に降りていった。


 「なっ、なんだあれは…」ペラーが見上げて見てみると複数の隕石がここに向かって落ちてくる。

 「さぁ、消え去れぇぇぇぇっ!」エマの目には赤く燃える怒りの塊が詰まっていた。



 そして2人は隕石と衝突した。

 その時点でもうこの島は半壊していた。


 大魔王であり紅蓮の魔王であるエマにできる力はこの世界でも対抗できるのは指の数だ。

 


 凄まじい破壊力だ……本来の力を手に入れたエマ……まさに大魔王………。




 そして死の一族でエマと同じ時を過ごした者はエマとは戦いたくないと口を合わせて言うだろう。


 まだエマが誕生したばかりの出来事を知っているものにはその力を知っている…。




 その力の一部を受けたがペラーはまだ息があった。

 破壊の力を見くびってはいけない…。



 「俺にはこの力が…いつになったって俺は倒せない…」ペラーの目はもう意識を保てていなかった。



 

 まずいな…まさかあれを耐えるとは、破壊の力はそんなに…。




 エマは確実に殺すと決めた。

 「一瞬で片付ける…」エマとペラーは距離と取った。




 破壊の影は目の届く所が操れることができるテレキネシス…つまり見えなければいい…。

 



 そして奴にとって地下の世界は私にとって無意味と分かっているだろう…貴様如きの空間など簡単に破れる。




 「紅蓮!」エマがそう叫ぶとペラーの周りにマグマが現れた。

 これでもう動けない…。



 

 「くらえぇぇぇっ!」ペラーが破壊の影で攻撃をしてきた。



 

 だがもうエマには無意味だった。

 エマは杖をまた地面に向けてつついた。



 

 するとエマの体がマグマになり、地面に流れて姿を消した。




 「何っ…」ペラーは当たりを見渡したが…その姿はなかった。




 そして「紅剣!」とどこからエマの声が聞こえた。



 ペラーの周りに流れているマグマからエマは飛び出し、赤く炎の剣でペラーを突き刺した。



 

 すると剣の炎が膨張し、そして周りに流れるマグマも膨張し始めた…。


 「なっ……」赤い光が純白の光に変わり、もう爆発寸前になった。




 そしてキーンと音が響き渡り、レミナス戦と同じような爆発…いやそれ以上の大爆発が起きた。



 「あ……の……か…………あぁぁぁぅぅぅぅっっっ………」

 

 ペラーは消滅していった。




 

 そして地面に黒い結晶が落ちた。


 それを拾い上げた。

 「これは…」エマはそれをしまい城の方を少し眺め姿を消した。






 そして地下では…。

 「この結晶は…破壊の手の源…」ロナはその石を空の小瓶に入れた。




 そしてロナは座り込むレイムに近寄り、話しかけた。

 「レイム様…何か体に違和感とかは…」



 レイムはぼやけている視界から見えた白い自分のことを考えてた。




 「いや、何でもない…少し苦戦したけどね…」とレイムは立ち上り、剣を修めた。



 「レイム様、ここは危険です…すぐに地上へ出ましょう…調査は完了です。そして次の目的が出来ました。破壊の大司教を崩壊して破壊の力を取り戻すのです…」ロナはまだまだ元気だった。



 「ロナは元気だな…」とソージは笑みを浮かべていた。

 ソージ達は無事だったようだ。





 そして地上へ続くテレポートを展開し、レイム達は地上へ戻った。


 「うわっ…この爆発は…」さっきのエマの爆発で島に亀裂が入り、壊滅状態だった。




 

 すると、レイム達の目の前に黒い渦が現れ、その中から死神が現れた。

 ソージ達は武器に手をかけたが、レイムはちょっと待ってと止めた。


 「初めまして、私はデスター…死の神です。そして今回破壊の神レイム様にこれを渡しに来ました…」デスターが一枚の紙をレイムに渡した。


 レイムはその紙に目を通した。

  



 レイム殿 今回はあなたが2代目世界七神皇帝の一人になったことをお伝えします。


      幸いなことにこれで七人最後です…。

 

      世界七神皇帝の役割としては世界のバランスを保つ戦力の一つです。


      七神皇帝は互いに同盟を結んでいる者もいれば、好戦的な人物の含まれています。


      かつては七神皇帝同士での戦いもありました…それは強者にとっては普通なことです。


      今現在、あなたは七人の中で最弱です……ので七神皇帝一人一人を倒していくというのもありかもしれません。


      破壊の神でしたら七神中…いや全員倒せると私は思い、期待しています。

 

      世界七神皇帝統括者…死の神 デスターより



 と記載されていた。



 

 エマに渡した紙の内容と明らかに違いがあったがそれは目を瞑るとしよう。


 

 そして全員の反応は…。

 「世界七神皇帝って、この世界を支配できるとされる最強の七人じゃ…」ソージ達は学院で習っていた。


 それだけ世界に知れ渡っていて、そして恐れられている…。



 

 「私が七神皇帝の一人に…そしてその中で最弱…」レイムの心の中は悔しいのいっぱいだった。

 恐らく、デスターはそんなレイムの性格を見て、そう記載したのであろう。




 レイムには七神皇帝のトップになれとそう言っているのか…。




 レイムは少し考えたが、「自分の中では断る理由なんかない…今から世界最強を目指す目標ができた……」

 そうレイムが言うとデスターは少し笑みを浮かべた。





 「では…」デスターは指を鳴らした…すると黒い光が飛び散った。




 「では、驚きの出来事が耳に届くことを楽しみにしています…」そう言い…デスターは姿を消した。




 「レイム様……」ロナが恐る恐る、レイムの横に来た。


 「何…ロナ…」





 するとヒョイと頭を下げていった。


 「世界七神皇帝加入、おめでとうございます…後日、我々主催でお祝いをさせてください…」と目に涙を溜めてそう言った。



 

 その時、レイムの中に今まで見てきてくれた人達が嬉しがっていると自分がそうなるようなことをしたんだと、心から思った。



 「うん、ありがとう…じゃあ城へ戻ろう…」満面の笑みでそう言い…城へ続く魔法陣を展開した。

 「俺は予想してたよ…レイムが七神皇帝になれるって…」とソージはおめでとうもかねてそう言い、



「まだまだ、終わるはずがないよ…私達の冒険!…」ソピアは顔を近づけてそう言い、「これで、さらに強くなれるね…」とサリアはそう言い、魔法陣へ入っていった。



 「まだまだ、最強への道は長いですよ…レイム様…」と涙を流し、魔法陣へ入っていった。


 こうしてレイム達は無事に城へ帰還した。





 そしてデスターが指を鳴らしたことによって毎日新聞にもう一つ出来事が記載された。



 だが、物語はここまでが序章と言ってもいいだろう…これから始めるのは最強への道となる。







 ここは、漆黒の空間に広い机に6つの席がある。

 その3席に影があった。


 「まさか…破壊の手と破壊の影がやられ、力を奪われたとは……」と一つの影はそう言った。

 「あのお方はこのことを知ったら…」


 「今はそんなことに気にしている場合ではない…もっと危険なものがこの世界にはいるとあの方は言っている…どうする…」と影の一つはもう一人に問い掛けた。


 「あぁ…だがもう流れは止められない…だったら我々は最後の流れの元に来た奴らをやることだ…それが完璧な方法だろう……」



 「じゃあ、それが行くまで…」

 「あぁ…待つしかないだろう…」と3人の影はそう話した。




 「さぁ……もう決まっている……運命は………」そう呟くのは、天空に浮かぶ王宮の玉座に座る大きな影だった。




 この戦いで序章が終了した……。


 この先は……殺し合い………世界を掛けた………最強達の殺し合いがぁぁぁっ!






【第一部:第三章】地下の世界-Under World-完結です。


ここまで読んでくださりありがとうございます。

徐々にこの世界の仕組みが明かされる所です。知っているようで神は世界の全てを知っているだけではないということだッ!

まぁ、第三のシリーズでは最強の一角である大魔王エマ・ラピリオンの強さが第二のシリーズでも今回でもわかったと思います。

次回は、この世界の神々の真実に近づきます。


次回もお楽しみにィィィッ!

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